論文 - 伊藤 裕来
件数 9 件-
関係者への聞き取り調査から考える中田喜直作品の演奏表現とその指導法 ―歌曲《サルビア》の演奏実践を通して―
伊藤裕来
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 第8集 267 - 283 2025年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
作曲家中田喜直が残した歌曲作品の作品解釈の一視点として、演奏を共にした声楽家の三縄みどりと、ピアニストの故安藤友侯が残した楽譜のメモおよび安藤の配偶者へのインタビューを行い、その分析を行った。この研究は2023年の演奏実践(リサイタル)に基づいて行った研究である。
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初版と最新版の楽譜比較から考える演奏表現 ―中田喜直の歌曲集『日本のおもちゃうた』の分析から―
伊藤裕来
横浜国立大学教育学部紀要Ⅱ,人文科学 第7集 1 - 11 2024年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
本稿は、中田喜直作曲の歌曲集『日本のおもちゃうた』の初版と最新版における指示記号等の楽譜上の修正箇所を比較することを通して、中田喜直が演奏者に求めた演奏表現を明らかにしようとするものである。この研究成果として、中田喜直の音楽表現について、1)ピアノパートの重要性、2)強弱記号の捉え方、についての示唆が得られた。この研究は2022年に出演した演奏実践(コンサート)に基づいて行った研究である。
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「身体知」としての音楽の学びの可能性
伊藤 裕来, 森野 かおり, 金光 真理子
音楽教育学 53 ( 2 ) 94 - 95 2024年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:日本音楽教育学会 共著
日本音楽教育学会第54回全国大会で開催したラウンドテーブルの報告書。科研費(22K11676)の助成を受けて進めている音楽科における「身体知」の指導法について、横浜国立大学音楽教育講座に所属する研究者それぞれの視点から研究の成果を述べた。
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歌唱指導における輪唱の有効性(2)-作曲者および指導者の視点からー
伊藤裕来、山口聖代、浦田恵子
横浜国立大学教育学部紀要Ⅰ,教育科学 第6集 2023年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 共著
本稿は,音楽能力の基礎を包括的に育成する教材として輪唱を活用するために,歌唱指導における輪唱の有効性とその効果的な指導法を考察した。具体的には,輪唱実践を行ってきた作曲家および元小学校教員の二人の視点を基に,輪唱の構造上・指導上の有効性を再考し,輪唱の継続的な活用に適した音楽上の特性を示すとともに,音程感覚やハーモニー感といった歌唱技能の涵養の可能性を示唆した。
担当箇所:はじめに(pp.1-3),第3章考察(pp.9-11)
著者名:伊藤裕来,山口聖代,浦田恵子 -
輪唱の導入に適した輪唱曲の特徴とその指導法についての実践的研究ー小学校低学年での授業実践とインタビューの分析からー
伊藤裕来
横浜国立大学 教育デザイン研究第14集 20 - 29 2023年1月 [査読有り]
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
本稿は,小学校低学年の児童がより正確に音程を把握して歌うことのできる輪唱曲の特徴と,輪唱の導入における教材選択の視点を考察した。具体的には,輪唱を小学校2年生でおよそ半年間実践し,その児童の歌声の観察と輪唱を指導した指導者へのインタビュー分析(SCAT)を行った。その結果の考察から,輪唱活動の導入に適した輪唱曲の特徴として,声部数・開始音・声の重なり方の視点を示すとともに,ハーモニー感を育てる輪唱指導の在り方を示唆した。
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教員養成における「わらべうた」の実践と継承の提案―〈うたう・きく・つくる・のこす〉に視点を置いて
伊原木幸馬、伊藤裕来、浦田恵子、山口聖代
子ども学研究(千里金蘭大学生活科学部児童教育学科子ども学研究所) 4 1 - 10 2022年3月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
本稿は,教員養成系大学に所属する4人の研究者がわらべうたを用いた実践を行い,その成果について〈うたう・きく・つくる・のこす〉の視点から考察した。「はじめに」「おわりに」および第2章「〈うたう・きく〉―わらべうた活動における範唱の重要性―」を担当し,わらべうたを取り上げた歌唱活動における範唱能力の重要性を述べた上で,その育成方法について教員養成の視点から方向性を示した。
担当箇所:はじめに(p.1),第2章〈うたう・きく〉(pp.3-5),おわりに(p.9)
著者名:伊原木幸馬,伊藤裕来,浦田恵子,山口聖代 -
歌唱指導における輪唱の有効性―岡本敏明著『実践的音楽教育論』を手がかりにー
伊藤裕来
横浜国立大学教育学部紀要Ⅰ,教育科学第5集 1 - 9 2022年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
本稿は,小学校音楽科の歌唱指導に輪唱の活用を提案するため,日本における輪唱指導の実践・研究の先駆者である岡本敏明の著作『実践的音楽教育論』を考察した。著作から岡本の考える輪唱の音楽教育における利点を整理し,それらを基に小学校音楽科の歌唱指導における輪唱の有効性として4点(一斉指導のしやすさ,ア・カペラ演奏による教師の負担軽減,旋律やその重なりの理解,和音感の育成)を示した。
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若手研究者が考える「わらべうた」のこれから
伊藤 裕来, 浦田 恵子, 山口 聖代, 伊原木 幸馬
音楽教育学 51 ( 2 ) 86 - 87 2022年
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:日本音楽教育学会 共著
日本音楽教育学会第52回全国大会で開催したラウンドテーブルの報告書。わらべうたの実践を行う若手研究者が,既に認知されているわらべうたの価値や実践方法について整理するとともに,これからの子どもたちにとってのわらべうたの有用性を検討した。(pp.86~87)
著者名:伊藤 裕来, 浦田 恵子, 山口 聖代, 伊原木 幸馬 -
わらべうたのカノンを取り上げた歌唱デジタル教材の検証
竹下裕来、寺尾正
大阪教育大学紀要 (第Ⅴ部門教科教育) 59 ( 2 ) 15 - 30 2011年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 共著
専門的な音楽経験の少ない教員が音楽指導を行えるよう,教育現場の実状に即して制作された歌唱デジタル教材(大阪教育大学音楽教育講座企画・開発による)を教員講習会等で使用し,その有用性を検証した。少ない構成音と単純な構造を持つ「わらべうた」と「カノン(輪唱)」を組み合せた教材は,音楽を専門としない教員にとって授業で扱いやすく,基礎的な段階から発展的な音楽活動につなげることができるものであるが,教員講習会参加者へのアンケート調査から学校現場での導入が進んでいない実態も明らかとなり,本教材の活用による音楽科授業改善の必要性について論じた。
担当箇所:Ⅱ 歌唱デジタル教材制作の意図(pp.16 -18),Ⅲ 教材の内容(pp.18-22),Ⅳ 本デジタル教材を使った講習会とそのアンケート調査(pp.22 -26)
著者名:竹下裕来,寺尾正