小池 文人 (コイケ フミト)

KOIKE Fumito

所属組織

大学院環境情報研究院 自然環境と情報部門

職名

教授

生年

1959年

研究分野・キーワード

群集,個体群,景観,保全,外来生物,環境

メールアドレス

メールアドレス

ホームページ

http://vege1.kan.ynu.ac.jp

関連SDGs




ORCID  https://orcid.org/0000-0002-6588-6485

写真a

出身学校 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    1982年

    千葉大学   理学部   生物学科  

出身大学院 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    1988年

    京都大学  理学研究科  植物学   

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 理学博士 -  京都大学

  • 理学修士 -  京都大学

学内所属歴 【 表示 / 非表示

  • 2008年09月
    -
    継続中

    専任   横浜国立大学   大学院環境情報研究院   自然環境と情報部門   教授  

  • 2007年04月
    -
    2008年09月

    専任   横浜国立大学   大学院環境情報研究院   自然環境と情報部門   准教授  

  • 2001年04月
    -
    2007年03月

    専任   横浜国立大学   大学院環境情報研究院   自然環境と情報部門   助教授  

  • 1998年10月
    -
    2001年03月

    専任   横浜国立大学   環境科学研究センター   助教授  

  • 2021年04月
    -
    継続中

    併任   横浜国立大学   大学院先進実践学環   教授  

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学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 1995年10月
    -
    1998年09月

      島根大学   生物資源科学部生物科学科   講師

  • 1994年04月
    -
    1995年09月

      島根大学   理学部生物学科   講師

  • 1988年04月
    -
    1994年03月

      島根大学   理学部生物学科   助手

所属学会 【 表示 / 非表示

  • 2010年
    -
    継続中
     

    日本雑草学会

  • 2010年
    -
    継続中
     

    日本造園学会

  • 2008年
    -
    継続中
     

    日本哺乳類学会

  • 2003年
    -
    継続中
     

    アメリカ生態学会(Ecological Sciety of America)

  • 1998年
    -
    継続中
     

    日本オペレーションズリサーチ学会

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専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

  • 生態・環境

  • 自然共生システム

取得資格 【 表示 / 非表示

  • 普通自動車免許(一種)

  • 潜水士

 

研究経歴 【 表示 / 非表示

  • 都市近郊の生態学的景観内での多様性保全

    その他の研究制度  

    研究期間:  - 

     概要を見る

    景観生態学を発展させ,多様性を保全できる景観を設計する

  • 外来生物リスクの評価と管理

    その他の研究制度  

    研究期間:  - 

     概要を見る

    外来生物の導入前のリスク評価を行う

  • アセンブリー・ルールによる群集予測

    その他の研究制度  

    研究期間:  - 

     概要を見る

    植物や動物の群集の予測を行う

  • 森林群集の研究

    その他の研究制度  

    研究期間:  - 

     概要を見る

    森林群集(種組成と優占度)の予測を行う

著書 【 表示 / 非表示

  • 生態系の暮らし方 ―アジア視点の環境リスクマネジメント―

    小池文人,金子信博,松田裕之,茂岡忠義 (担当: 共編者 , 担当範囲: 責任編集者 )

    東海大学出版会  2012年03月 ISBN: 978-4-486-019

     概要を見る

    人も他の生きものと同じように、自然の中で進化した、生態系の一員であ る。都会に暮らしていても、自然の恵みを離れて生きることはできない。 数十年後の未来に人と生態系の関わり方のあるべき姿を示す

  • Assessment and Control of Biological Invasion Risks

    Clout, M. N., Kawamichi, M., De Poorter, M. and Iwatsuki, K. (担当: 共編者 , 担当範囲: 責任編集者 )

    SHOUKADOH Book Sellers and IUCN  2006年 ISBN: 978-487974604

     概要を見る

    Biological invasion, an issue of growing importance due to the significant increase in international transportation and trade, can disturb the balance of local ecosystems and even destroy them. This collection of papers presented at the International Conference on Assessment and Control of Biological Invasion Risks held in August 2004 at Yokohama National University discusses risk assessment, risk management and eradication. It also includes contributions reporting on the current status of invasion and the properties of alien species in East Asia.

  • 地域創造論vol.2ブックレット

    小池文人 (担当: 単著 , 担当範囲: まちづくりと自然環境 )

    横浜国立大学 地域実践教育研究センター   2018年05月

  • 生態学の視点から:都市近郊の里山の生態系と管理.pp.105-117. 武内和彦・佐土原聡(編)「持続可能性とリスクマネジメント 地球環境・防災を融和したアプローチ」

    小池文人 (担当: 共著 )

    国際書院  2012年12月 ISBN: 978-4-87791-2

  • 里山創生~神奈川・横浜の挑戦~

    佐土原聡,小池文人,嘉田良平,佐藤裕一 (担当: 共編者 , 担当範囲: 共同編集と分担執筆 )

    創森社  2011年11月 ISBN: 978-4-88340-2

     概要を見る

    都市近郊の里山地域の歴史と未来

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学位論文 【 表示 / 非表示

  • Foliage density distribution in tree and forest canopies and crown-to-crown interaction in evergreen broad-leaved trees.

    Fumito Koike

      1988年05月

    未設定   単著

  • 林冠における葉群分布とその動態に関する研究

    小池文人

      1984年03月

    未設定   単著

論文 【 表示 / 非表示

  • 都市近郊の海岸生態系に対する市民による需要

    諸住 健, 小池 文人

    保全生態学研究 ( 一般社団法人 日本生態学会 )    2021年  [査読有り]

    共著

     概要を見る

    <p>自然に接することを求める需要に応えるため様々なツーリズムが発達している。日本では海に接する大都市が多く、海岸の生態系は都市生活者にとって身近な自然となり得る。都市において、現在は市民によるアクセスが制限されている護岸などを適切に開発、開放することができれば都市住民の生活の質の向上が見込まれる。本研究では、東京都市圏の都心から郊外を経て農村に至る景観傾度に沿った海岸で、砂浜海岸や岩場海岸、コンクリート護岸、親水石積み護岸などの様々な海岸生態系に対する市民の利用の状況をルートセンサスによる直接観察で調査し、利用人数に影響する要因を統計的に検出した。調査の結果から、利用者数は魚釣り、遊び(砂遊びや水遊び)、生物採集の順に多く、魚釣りと生物採集の利用者数は全体の 53%と半数を超えることがわかった。このことから、市民による海岸生態系の利用には生態系の直接的な利用と関わりが深い需要が多いことが示唆された。最も利用者の多かった魚釣りは、秋にコンクリート護岸で利用者密度が高く成人男性の利用が多かった。遊びでは、初夏に砂浜海岸で利用者密度が高く、性比に偏りは見られなかったが、他の海岸利用と比較して子どもが多かった。生物採集は、初夏に岩場海岸が利用され、遊びについで女性や子どもの利用も多かった。今回の結果から、未開放のコンクリート護岸に対しては魚釣りの潜在的な需要があることや、親水石積み護岸の造成は垂直護岸よりも生物採集が行いやすいため、都市の子どもに自然と接する機会を提供しうることが示された。今回の結果は、都市の人工護岸を未利用の自然資源として開発する際に目的とする利用タイプと利用者属性を定めた計画策定が可能であることを示唆している。</p>

    DOI CiNii

  • メソスケールにおけるイノシシの掘り起こし跡の分布調査

    後藤 然也, 小池 文人

    保全生態学研究 ( 一般社団法人 日本生態学会 )    2021年  [査読有り]

    共著

     概要を見る

    <p>農業被害などの人間との軋轢や豚熱 CSFの感染拡大が問題となっているイノシシ Sus scrofaの管理には、広域において利用でき持続的かつ容易に利用可能な密度指標が必要であるが、適切な手法が確立されていない。本研究では関東地方西部の 90 km×92 kmの地域に 18 km×23 kmの調査メッシュを 18個設定し、各メッシュにさまざまな植生や地形を通過する約 10 kmの調査ラインを設定してラインセンサスによりイノシシの堀跡密度(堀跡数 /km)の分布を調べた。地形や植生などの局所的環境の選好性の影響を除去するため、堀跡地点とともに調査ライン上の定間隔点をバックグラウンド地点として植生や地形などの環境を調査し、メッシュ固有の効果を含むロジスティック回帰分析を行なうことで、環境の影響を補正した堀跡密度(堀跡数 /km)を得た。別の方法により検証するため一部のメッシュにカメラトラップを設置し撮影頻度(撮影回数 /カメラ・日)を調査した。ここでもポアソン回帰で局所環境の影響を除いたメッシュごとのカメラによる撮影頻度(撮影回数 /カメラ・日)を求めた。野外調査で得られた堀跡密度は関東山地の人里周辺や海沿いで高く、三浦半島の生息地では中程度で、イノシシ個体群の生息情報がほとんどない平地では低く、従来の分布情報とおおむね一致していた。堀跡密度とカメラトラップの撮影頻度は正の相関を示したが、局所環境により補正したものは調査地点数が限られることもあり本研究では統計的に有意でなかった。イノシシは多様な環境を含む景観を利用し、掘り起こし場所の環境に強い嗜好性を持っていたが、このことは堀跡調査で個体群密度を評価するには個体の行動域を超える大きな空間スケールで調査を行い、統計モデルで局所環境の影響を補正する必要を示唆する。今後はカメラトラップによる絶対密度推定法などを用いて、堀跡を用いた密度指標を検証することが望まれる。</p>

    DOI CiNii

  • Co-occurrence of invasive and native carnivorans affects occupancy patterns across environmental gradients

    Kass Jamie M., Tingley Morgan W., Tetsuya Tatsuyuki, Koike Fumito

    BIOLOGICAL INVASIONS ( Springer Science and Business Media {LLC} )  22 ( 7 ) 2251 - 2266   2020年07月  [査読有り]

    共著

    Web of Science DOI

  • TRY plant trait database - enhanced coverage and open access

    Kattge Jens, Boenisch Gerhard, Diaz Sandra, Lavorel Sandra, Prentice Iain Colin, Leadley Paul, Taut … 全著者表示

    GLOBAL CHANGE BIOLOGY   26 ( 1 ) 119 - 188   2020年01月  [査読有り]

    共著

    Web of Science DOI

  • 犬の散歩ルートと都市の緑地環境:ヒトの行動を用いた生態系の価値評価

    黒瀬 智也, 小池 文人

    保全生態学研究 ( 一般社団法人 日本生態学会 )  25 ( 1 )   2020年  [査読有り]

    共著

     概要を見る

    <p>都市における緑地の機能として健康との関係が確認されているが、市街地と緑地のどちらでも実施可能な屋外での日常的な活動において、実際に緑地が選好されているかどうかについての研究はほとんどない。人々の行動と自然環境の関係を定量的に見出すことが出来れば、日常生活における緑地の文化的生態系サービスの選好的な利用が明らかになると共に、緑地を活かした都市づくりや関連したサービスを発展させやすいと考えられる。そこで本研究では、現代の主要な屋外活動の一つである「犬の散歩」に着目し、散歩する際のルートと緑地環境の関係性を調査することで、人の行動と自然環境には関係があるのか、また、どのような環境を好むのかを調べた。神奈川県内の市街地と緑地環境の両方を有する 8か所で犬の散歩をしている人にアンケートを行い、普段の散歩ルートの記入をお願いした。都市の環境の構成を「オープンな緑地」「森林」「市街地」の 3つに分け、散歩をしていたルートの環境をその周辺地域の環境と比べたときのずれから、環境の選好性を定量化した。市街地の嗜好度を 1.0として相対的な選好度を推定すると、オープンな緑地の中央値と 25および 75パーセンタイルは 2.18(2.04 -2.32)となり、市街地と比べるとオープンな緑地環境は 2倍以上有意に好まれていた。ただし森林では 1.34(1.14 -1.55)であるが 95%水準で有意でなく、犬の散歩における森林の選好度はオープンな緑地より有意に低かった</p>

    DOI CiNii

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総説・解説記事 【 表示 / 非表示

  • 生態学はどこで使われているか:協働のためのオープンアクセスジャーナル

    小池 文人

    保全生態学研究 ( 一般社団法人 日本生態学会 )  25 ( 1 )   2020年  [依頼有り]

    総説・解説(学術雑誌)   単著

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    <p>生態学に関わる応用分野は、環境省や農林水産省、国土交通省をはじめ、さまざまな省庁に分散し、鳥獣保護管理法や都市緑地法など自然に関わる法律も各省庁への所管が決まっている。これに応じて省庁から都道府県を経て市町村の担当課に至る行政の系列が形成されている。系列間では国から市町村に至るまでそれぞれのレベルでの連携が望まれるが連絡は必ずしも良くない。ここでは行政系列に対応する伝統的な大学教育のカリキュラムを解析することで、各系列における基本的な生態学的知識のレベルを調査し、未来に向けた生態学的技術の提供と系列間の協働を促進するためのアプローチを検討した。個体以上のレベルを扱うマクロ生物学である生態学に固有な技術的資源には、生物の数の増減を予測する個体群の技術と、種間の相互作用の結果を予測する群集の技術、物理・化学的な環境を予測する狭義の生態系の技術、実際の地域の複雑な景観をあつかう技術に加えて、生物の種ごとに違う生活史や、自然の状態に関する知識ベースがある。教育課程の中では医師養成と建築技術者養成、土木技術者養成で生態学に関する授業が少なく、獣医師養成と農業技術者養成は中程度で、森林技術者養成と水産技術者養成では多くの授業が行われていた。個体群に関する授業は水産技術者養成で特に多かった。個体群技術は新興感染症の伝播制御と緊急防除や生物であるヒトの少子化対策を含むが、医師養成や建築技術者養成などではあまり扱われていなかった。都市の森林や河川、海岸を主管する行政系列の人材を育成する建築技術者養成と土木技術者養成では生活史や群集が扱われていなかった。系列間の連携の手がかりとして基礎的な生態学の授業がこれらの伝統的な大学教育プログラムに組み込まれることが望ましいが、出身者がヒトを含めた生態系管理の主担当となるのはカリキュラム面で困難であり、生態学の技術と知識の教育を受けた人材が計画を立てる中央省庁だけでなく現場の作業に関わる市町村にも入る仕組みの構築が必要である。行政系列どうしの縦割りの弊害の解消にはアカデミック・セクターが主導して現場担当者のレベルで勉強会や情報交換会を開くと効果的であり、保全生態学研究誌はさまざまな応用分野が集うことができる共通のプラットフォーム構築のためオープンアクセス化を進めている。</p>

    DOI CiNii

  • 学術雑誌における電子出版と購読者の行動

    小池 文人

    保全生態学研究 ( 日本生態学会 )  24 ( 1 ) 1 - 9   2019年  [依頼有り]

    総説・解説(学術雑誌)   単著

     概要を見る

    本学術雑誌の印刷冊子から電子媒体への移行を検討するため、本誌の購読者と非購読の生態学会会員に対して、様々な形態で提供されている学術雑誌の利用状況に関するアンケートを行った。最も多く利用されていたのは利用者個人の手続きなしで利用できる雑誌であり(機関契約のセット購読やオープンアクセスジャーナル等)、次に利用されていたのは印刷冊子であった。多くの学会で行われているような個人のパスワードでアクセスする雑誌の利用は3誌以下で全く利用しない回答者も多く、都度払いのpay per viewはほとんど利用されていなかった。本誌の移行に関しては、だれでも自由にアクセスできる形態か多数の雑誌のセット購読など、利用者個人の手続きなしで利用できる形態が最も望ましく、次は現在と同じく印刷媒体での提供であり、個人のパスワードでアクセスする形態はサーキュレーションの低下をもたらす可能性がある

    DOI

  • 社会における研究者のニッチと「保全生態学研究」

    小池 文人

    保全生態学研究 ( 日本生態学会 )  23 ( 1 ) 1 - 3   2018年  [依頼有り]

    総説・解説(学術雑誌)   単著

    DOI

  • 神奈川県のアライグマの対応戦略:分布予測シミュレーションから国家レベルの大規模な対策を練ろう

    自然保護   493   12 - 14   2006年

    総説・解説(その他)   単著

  • 林冠研究の方法と意義

    小池文人,日浦勉

    日本生態学会誌   50   57 - 59   2000年

    総説・解説(学術雑誌)   共著

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作品・芸術・データベース等 【 表示 / 非表示

  • 教育・研究・市民アセスメント用空間情報システム「みんなでGIS」

    小池文人  コンピュータソフト 

    2001年
    -
    継続中
     

科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 外来生物除去後に目指すべき群集の推定方法-小笠原の外来植物の例-

    基盤研究(C)

    研究期間:  2013年04月  -  2018年03月  代表者:  小池 文人

     概要を見る

    研究目的(概要)※ 当該研究計画の目的について、簡潔にまとめて記述してください。  侵略的外来生物の本格的な防除事業が行われるようになり,保全対象の在来生物が回復し始めているケースも多い.しかし最終的に復元すべき目標生態系(各在来種の優占度など)は不明なままであり,また一つの外来種を除去した後で他の外来種が優占する現象の予測もできていない.  小笠原諸島母島ではアカギが増え続け,純林状となった地域も多い.陸上生態系は地形・立地の影響を強く受けるが,回復目標の潜在生態系が戦前の開発で不明の地域もある.そこで,植物種の生態特性(最大高など)の地形による変化を調査し,アセンブリールールを用いて,復元目標生態系における種の優占度を計算し,具体的な復元目標生態系を明らかにする.また1つの外来種を除去したあと他の外来種が優占する現象も多く,そのようなケースの出現予測も行う.

  • アセンブリー・ルールによる植物群集の予測:ニホンジカによる被食下の極相植生

    基盤研究(C)

    研究期間:  2009年  -  2012年  代表者:  小池文人

     概要を見る

    ニホンジカの増加により,北海道から九州までの奥山から里山に至るさまざまな地域で植生が変化しつつある.シカが少ない状態でも好まれて食害される植物と,被食圧が高まった場合のみ被食される種が存在する.このような選択的な被食は植物の種どうしの競争関係に影響を与え植生が変化する.この研究ではシカの嗜好性も植物種の種特性のひとつとして取り入れることにより,極相の植物群集をアセンブリールールで予測した.

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 応用マクロ生物学の展望

    小池文人

    日本生態学会第68回全国大会  (岡山)  2021年03月   日本生態学会

     概要を見る

    ヒトも生態系(人工物を含む)の中で生活する生物であるが,持続可能性を確保するために重要な課題は,人口減少や新興感染症,気候変動などを含めてマクロ生物学に集中しているように見える. 生態学に関わる応用分野は、日本においては環境省や農林水産省、国土交通省をはじめ、さまざまな省庁に分散しているが、生態系で働いているメカニズムは共通である。基礎科学を担う日本生態学会から発行され,だれでも投稿でき,だれでも読むことができるオープンアクセス学術誌となった保全生態学研究は,さまざまな応用分野が集うことができる共通のプラットフォームを提供している。 本フォーラムは,このような応用分野における様々な課題の現状と生態学として未来に貢献できる内容について,各分野の行政担当者や研究者から紹介して頂き,これから生態学が取り組むべき社会的な任務を考える

  • 外来生物の分布拡大予報2020:信頼性の検証

    小池文人

    日本生態学会第68回全国大会  (岡山)  2021年03月   日本生態学会

     概要を見る

    外来生物(新興感染症を含む)はヒトを含む生態系に大きな被害をもたらす深刻な脅威である.グローバル化により近年では2017年からのヒアリ,2018年からのイノシシと豚のCSF(旧豚コレラ),2019年のツマジロクサヨトウ,2020年のヒトの新型コロナウイルス感染症,2020-2021冬期の鳥インフルエンザ,侵入警戒中のASF(旧アフリカ豚コレラ)など緊急の対応が必要な事態が続いている.有効な対策のためには,あらかじめ侵入場所と侵入時期を予測して備えることが重要であり,また企業経営における投資の意思決定など経済的にも重要な情報であるため,外来生物の分布拡大予測が求められている.ホームページ「外来生物の分布拡大予報」http://vege1.kan.ynu.ac.jp/forecast/では2009年から外来生物の分布拡大の予測結果を公表してきた.2020年にはツマジロクサヨトウ,野生イノシシのCSF,新型コロナウイルス感染症などの予測を随時公表した.予測を公表してゆくには専門家による評価が必要であり,当報告はそのレビューの一環として公表した予測をその後の分布拡大結果と比較して検証する.なおツマジロクサヨトウは2020年1月に沖縄や奄美などで確認されたが,4月に九州本島南部から拡大を再開し8月には北海道に至った.ウラナミシジミなどのように冬期に温帯で死滅し春・夏期に季節風で分布拡大する種として定着した可能性がある.CSFは分布域を拡大して東北地方南部に到着し,新型コロナウイルス感染症は全国に分布拡大して対策による増減を繰り返している.分布拡大予測には拡大メカニズムや人為的な導入経路を明示的にあつかうアプローチと,メカニズムを利用せず過去の分布拡大事例との比較から予測する統計学・機械学習的アプローチがあるが,ここでは両者を融合したアプローチを採用している.

  • 亜熱帯海洋島への過去の種の移入順序

    小池文人

    日本生態学会大会  (神戸)  2019年03月   日本生態学会

     概要を見る

    亜熱帯海洋島である小笠原諸島には固有種が多いが,外来種の影響で存続が困難になりつつある種も少なくない.他方で外来種でなく在来植物の繁茂で実生の加入が困難になっているように見える固有種もある.人間の影響がない時代においても,多くの新たな種が移入を続けて継続的に島の生態系が変化し,そのような変化を続ける生態系の中で多くの固有種が分化してきたと考えられる.アゼトウナ属の低木や(ユズリハワダン,ヘラナレン,コヘラナレン),クロキ属,トベラ属などは単系統であるため1回のみの移入と考えることもできるが(初期に複数回の移入があって交雑した可能性もあるが,少なくとも最近の移入はない),フヨウ属では固有種テリハハマボウの祖先であるオオハマボウが移入して分化したあと,再度オオハマボウが移入し,2回の移入が起きたと考えられる.Ito(1998)はアゼトウナ属やクロキ属,トベラ属が本土・琉球・台湾などの集団から分かれたのが200万年~300万年前で, 10万年から50万年くらい前に島内の種どうしが分かれたと推定した.固有種であるホルトノキ属やタブノキ属,エノキ属のほか,広域分布種のモクタチバナやツルダコ,アカテツなども含めて本土・琉球・台湾などの集団との分岐年代がわかれば,小笠原に森林生態系が成立してきたころの様子を再現できるかもしれない.この研究では種の生態特性から群集を再現する方法により,島への移入シナリオに沿った群集の組成や優占度と地形的な分布パターンの時代的な推移の再現を試みる.

  • 犬の散歩ルートと緑地環境

    黒瀬智也, 小池文人

    日本生態学会大会  (神戸)  2019年03月   日本生態学会

     概要を見る

    都市の自然は人に対して健康面や精神面などの様々な面で影響を与えうるリソースとして認知されてきており、人々の行動と自然環境の間の関係を利用することで、より好ましい都市をデザイン出来ると考えられる。本研究では、現代の主要な屋外活動の一つである、犬の散歩と緑地環境の関係性を調査し、人が犬の散歩ルートを選択する場合に自然環境は影響するのか、どのような自然環境が好まれるのかを調査した。 神奈川県内の都市から農村地域に至る景観傾度において、市街地と緑地環境の両方を含む8か所で9探索ルート(探索ルート長は平均2.66km±1.21km,のべ探索距離 192.2km)を設定した。野外調査では探索ルート上を繰り返し歩き犬の散歩をしている人を発見した地点を地図上に記録するとともに,散歩者にアンケートを行って普段の散歩ルートを地図上に記入していただいた。 このアンケート結果を利用して,散歩ルートが通過した土地利用(100mバッファー)と、地域全体における土地利用(上記のさらに500mバッファー)を比較し、犬の散歩で好まれる土地利用を明らかにした。地域全体をランダムに通過する場合と比較して、緑地を市街地の何倍多く通過すると散歩ルート上での緑地比と等しくなるか、を求めて緑地の嗜好度とした。市街地の嗜好度を1.0として、それに対する相対的な値としてオープンな緑地と森林の嗜好度を求めた。統計検定では散歩ルートごとに得られた嗜好度の平均値を比較した。 オープンな緑地の嗜好度は3.08、森林の嗜好度は2.03となり、犬の散歩者は市街地より緑地を好む傾向があった。

  • 都市緑地で樹木個体群は持続しているのか?

    樋口桃子, 小池文人

    日本生態学会大会  (神戸)  2019年03月   日本生態学会

     概要を見る

    都市の公園に植栽された樹木は個体レベルで管理され,個体群として把握されることはなかった。しかし、植栽した外来樹木が都市公園内で再生産して個体群を維持・発達させた場合は侵略的外来種となり得るし(トウネズミモチなど),逆に残存して来た在来種の個体群が絶滅する恐れもある(都内のアカガシなど)。よって、質の高い都市緑地を維持するには、樹木の野生個体群管理が必要である。個体群パラメータは多数の個体の長期継続調査の結果をもとに推定されることが多いが,都市公園では絶対的な個体数が少なく,管理の面では短期的で簡易な調査法が求められる。本研究では1回の少個体数の調査から個体群の存続可能性を評価することを試みた。今回は,実生と幼樹において生育段階分布ごとの生存率を推定し,極端に低い生育段階が存在すれば個体群としての存続が難しいと判断した。強度の管理が行われている東京都心の2つの公園と,管理強度が比較的低い公園的な景観の緑地として横浜国立大学常盤台キャンパスを調査地とした。試行調査対象種は保全や防除の必要性も考慮し、外来種のトウネズミモチ、クスノキ、イチョウ、在来種のスダジイ、アカガシの5種を選択した。樹高による生育段階ごとの個体数分布と、年枝長として実生・稚樹の1年間の樹高成長速度を測定し,生育段階分布と当年実生の加入が1年間で変化しないと仮定して、生育段階ごとの生存率を求めた。その結果,外来種のトウネズミモチは都心を含む全ての公園・緑地で存続可能性が高く、蔓延防止対策が必要であると考えられた。クスノキは、管理強度の高い都心の公園では存続できないが,管理強度が低い都市緑地では存続可能であり、緑地によっては防除が必要であるとの結果になった。イチョウは、実生はみられるが死亡率が高いため野生個体群としての存続は困難で,都市緑地における在来種のスダジイも実生や稚樹が少ないため、存続は困難と考えられた。

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学会誌・論文誌編集等 【 表示 / 非表示

  • 保全生態学研究

    編集委員長 

    1996年
    -
    継続中
     

共同研究希望テーマ 【 表示 / 非表示

  • 生物多様性保全に有効な景観の設計

共同・受託研究情報 【 表示 / 非表示

  • 兄島グリーンアノールの根絶事業における分布拡大予測

    提供機関: 自然環境研究センター  企業等からの受託研究  

    研究期間: 2016年04月  -  2018年03月 

  • 統計数理研究所「リモートセンシングデータの解析とその植物生態学への応用」

    国内共同研究  

    研究期間: 2003年  -  2005年 

 

担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示

  • 大学院先進実践学環  自然環境概論Ⅰ

  • 大学院先進実践学環  生態学特別講義

  • 大学院先進実践学環  外来生物問題を解決するモデルと社会

  • 大学院先進実践学環  自然生態系設計学Ⅱ

  • 大学院環境情報学府  外来生物マネジメント論演習

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学外審議会・委員会等 【 表示 / 非表示

  • 日本生態学会全国委員

    2006年01月
    -
    2007年12月

    その他   全国委員

  • 茅ヶ崎市環境審議会

    2003年11月
    -
    継続中

    自治体   委員

社会活動(公開講座等) 【 表示 / 非表示

  • 都市の自然を楽しむライフスタイル

    横浜国立大学  (横浜市内) 

    2018年04月
    -
    継続中

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    都市の自然を知り,日常的に親しむライフスタイルを開発して普及する

  • 人類の福利に貢献する生態系をまもりそだてる

    (横浜) 

    2010年10月
     
     

  • 特定外来生物の分布状況2010

    (東京) 

    2010年03月
     
     

  • 外来植物の「リスク」を調べて蔓延を防止する―これまでの研究成果と今後重要と

    独立行政法人農業環境技術研究所  (東京国際フォーラム) 

    2006年12月
     
     

     概要を見る

    議論のまとめとして「外来植物から日本の生態系を守るため にどうすべきか-可能性と限界-」を講演

  • 生物侵入リスクの評価と管理

    横浜国立大学21世紀COEプログラム「生物・生態環境リスクマネジメント」  (横浜国立大学) 

    2005年03月
     
     

     概要を見る

    第4回「生物・生態環境リスクマネジメント」シンポジウム‐持続可能な生態環境保全に向けて‐

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