科研費(文科省・学振)獲得実績 - 前野 智美
件数 8 件-
接触電気抵抗を用いた塑性加工における潤滑膜厚変化解析と凝着検出
研究課題/領域番号:25K08340 2025年4月 - 2028年3月
基盤研究(C)
代表者:前野 智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
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丸棒ねじり変形を用いた電流密度均一条件下での電気塑性効果の検証と機構解明
研究課題/領域番号:21K03803 2021年4月 - 2024年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:前野 智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
金属材料に電流を印加した状態で塑性変形を加えると,変形抵抗が減少し,延性が向上する電気塑性効果が報告されている.しかしながら,引張変形などにおいては,断面積減少による電流密度の集中が生じ,ジュール発熱による影響を分離して検討するのが難しい.本研究では,丸棒試験片にねじり変形を与え,断面減少が生じない条件で電気塑性効果を検証する.電流印加条件が変形抵抗と延性に及ぼす影響について調査し,また,機械的特性や微細組織の変化から電気塑性効果の生じるメカニズムについて調査する.
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冷却履歴を部分制御する高生産性テーラードホットスタンピング法の開発
研究課題/領域番号:18H01749 2018年4月 - 2021年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
代表者:森 謙一郎
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
超高強度鋼自動車部材のホットスタンピングにおいて高強度部と高延性部を持つテーラード部材を生産するために冷却履歴を部分的に制御し,前工程で高強度部を部分金型で成形する部分成形法,成形前に高強度部を冷却する部分強制冷却法,成形前に高強度部を保温する部分保温法を開発した.また,角部を増肉して高強度な部材を製造するホットスタンピング方法,母板とパッチを重ねて成形して機械的に接合することによってパッチワークテーラード部材を製造する方法,穴抜き試験から引張強さ,全伸びを推定する方法,非めっき鋼板の表面酸化層を希薄りん酸と2周波超音波洗浄によって除去する方法を開発した.
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接触加熱を用いた時効硬化アルミニウム合金板の溶体化レスホットスタンピングの開発
研究課題/領域番号:18K04772 2018年4月 - 2021年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:前野 智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
時効硬化している7000系アルミニウム合金の自動車プレス部品への適用を目的に,プレス成形後の溶体化処理および時効処理を省略する短時間接触加熱ホットスタンピングを開発した.A7075-T6材の成形前の加熱条件と成形後の硬さの関係を明らかにした.200°Cの短時間加熱における成形性を調査した.円筒深絞りにおいて,絞り比1.4の冷間成形において割れが生じていたが,200°Cの加熱によって限界絞り比が1.8に向上した.短時間加熱された材料の引張強さ,伸び,曲げ疲労強度はT6材と同等となった.成形後のスプリングバックおよび残留応力低減を目的にT4材およびT7材のホットスタンピングも開発した.
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低環境負荷のボンデフリー低サイクル振動鍛造の開発と自動再潤滑システムの確立
研究課題/領域番号:15K05720 2015年4月 - 2018年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:前野智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
冷間鍛造によく用いられる「リン酸塩皮膜処理+石鹸処理」いわゆるボンデ処理は焼付き抑制効果が高いが,環境負荷が問題となっている。ボンデ処理に変わる潤滑方法としてサーボプレスの低サイクル振動モーションを利用した自動再潤滑機能を持つ低サイクル振動スプライン成形方法を開発した.成形中にパンチを低サイクルの周波数で上下するモーションを用いる事で,工具と素材の間に負圧を発生させて,成形中に素材を自動的に再潤滑した.自動再潤滑によって焼付きの発生が低減した.低粘度の潤滑材では再潤滑時の抵抗が小さくなり保持時間を小さくできた.自動再潤滑を厚板のせん断に応用し切口面品質を向上した.
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巨大変形による圧粉体のポアフリーメカニズム解明と高磁気特性圧粉磁心の成形への応用
研究課題/領域番号:25820368 2013年4月 - 2015年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
代表者:前野智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
圧粉磁心やボンド磁石では粉末中に強度を確保するためのボンド剤が添加されており,磁性粉末割合が低下によって磁気特性が低下してしまう.ボンド剤の低減によって磁性粉末密度を向上することができるが,成品強度の不足や,成形体を金型から取出す際に焼付きが生じる問題がある.
低いボンド剤含有量においても成品強度を確保するために,強加工によって粉末同士の結合力や密度を向上する強加工圧粉を開発した.加えて,圧粉体抜出し時の摩擦を減らすために締緩め構造を持つ金型を開発した.摩擦援用押出しや背圧付加押出しを応用した強加工によって,圧粉体の強度が大きく向上し,ボンド剤含有量を低減することができた. -
荷重振動鍛造の金型弾性回復による自動再潤滑のメカニズム解明及び薄肉部品への適用
研究課題/領域番号:22760555 2010年4月 - 2012年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
代表者:前野智美
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
プレス部品の高機能化および後加工削減を目的として板鍛造が注目されている.板鍛造では摩擦の影響が大きくなり加工荷重が増大する問題がある.摩擦を低減するために,成形中に荷重の一部を数回除荷する荷重振動鍛造を開発した.荷重振動鍛造における摩擦低減のメカニズムを明らかにした.荷重振動鍛造を後方押出し,軸付きフランジ部品,ステンレス合金板の段差付け加工に応用した.成形荷重が低減し形状精度が向上した.
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研究課題/領域番号:21360360 2009年4月 - 2011年3月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
代表者:森謙一郎
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
超高張力鋼板やダイクエンチされた鋼板を局部通電加熱してせん断工行った.加熱条件加熱条件を最適化してせん断加工される円形の領域を均一温度に加熱し,直後工を行った.ダイクエンチされた超高張力鋼板を500℃に加熱することよって,加工荷重を冷間の約1/3,せん断面を約2倍にでき,遅れ破壊の発生も防止できた.