科研費(文科省・学振)獲得実績 - 守田 正志
件数 9 件-
トルコ共和国における歴史建築の保全のための地震ハザード評価手法の共創
研究課題/領域番号:21KK0075 2021年10月 - 2025年3月
国際共同研究強化(B)
代表者:山中浩明
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
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カフカース地域におけるキリスト教岩窟遺構群の調査研究
研究課題/領域番号:21H01516 2021年4月 - 2024年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:藤田康仁
担当区分:研究分担者 資金種別:競争的資金
中世期よりカフカース地域において建設された、キリスト教岩窟遺構群を対象に、各遺構における実地調査で得られた詳細データに基づき、 その建築及び空間構成や構築方法、細部意匠等の建築としての特質を、キリスト教建築史の観点に加えて、建築文化の世俗性・土着性にも注目しながら包括的に明らかにするとともに、調査を通じて把握された遺構の状況から喫緊に対策を講じるべき遺構を選定した上で、現地研究者と協働しながら、建築材料や構造、地盤の解析等による総合的な評価に基づき、地震のリスクも大きい当該地域の特性を考慮した対象遺構の保存対策を提示する。
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三角形を用いたドーム移行部を基軸とした中世アナトリアにおけるドームの歴史的展開
研究課題/領域番号:20K04901 2020年4月 - 2025年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:守田正志
資金種別:競争的資金
東地中海地域、特にアナトリア地域(現在のトルコ共和国)の中世に創建されたイスラーム建築において、多角形のドーム・ベイ上部にドームを載せる際、複数の三角形平面を組み合わせた折板構造による独特なドーム移行部を用いている場合がある。本研究は、この特殊なドーム移行部について、12 世紀から15 世紀初期に建設されたモスクやマドラサ、キャラバンサライを含めた多様な建築種別を包括的に検討対象とし、形態的特徴の分析から系譜図を導出する。その成果を古来より多用されてきたドーム移行部であるペンデンティヴやスキンチを用いた同時代・同地域のイスラーム建築と対照させ、既存のドーム移行部に代わる新規のドーム移行部創出の意図や技術的課題の克服について考察・再解釈し、中世アナトリアにおけるドーム移行部の歴史的展開とそれを可能せしめた建築技術の継承過程を解明することを目的とする。
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トルコ・アナトリアの文化遺産をめぐる物語の構築戦略
研究課題/領域番号:20K12348 2020年4月 - 2024年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:阿部 拓児
資金種別:競争的資金
トルコ・アナトリアの文化遺産は、その地がたどってきた複雑な歴史ゆえに、たえず再利用・再解釈にさらされながら、重ね塗りのように形成されていった。他方で文化遺産は、それが価値づけられるに際し、結び付けられる文脈や置かれる場によって、いくつもの物語を生み出す。本研究では(1)文化遺産をめぐる複数の解釈が存在するなかで、トルコ共和国で何が「正しい物語」として選択され、それがどう構築されていくのかという戦略を問い、(2)文化遺産管理の担い手となったトルコ共和国にとって、みずからの体内に飲み込んだ「他者」の遺産が抱える価値とは何なのかを考察する。
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西アジア地域の都市空間の重層性に関する計画論的研究
研究課題/領域番号:18H05449 2019年4月 - 2024年3月
科学研究費補助金 新学術領域研究
代表者:松原 康介
資金種別:競争的資金
一連の考古学的・歴史学的研究の進捗を踏まえつつ、本研究では、現代的視点から都市文明の本質に光をあてる。西アジア地域には、数千年の歴史を誇る魅力的な都市が多く存在する。歴史都市は、形成と破壊を繰り返しながら今日に至った。稠密な都市空間に採光と通風をもたらす中庭や、住民のプライヴァシーを守る袋小路、キリスト教会とモスクの隣接・連携した空間は、地域に固有の生活文化の受け皿としても重要である。また、歴史の途上において破壊、廃棄され、今日では遺跡を残すのみとなった都市空間もまた、かつて多様な文化が共生し重層的に蓄積されてきたことを証言する文化遺産として意義を持つものである。歴史都市に対する現代的視点からのアプローチとは、都市を現代社会において位置づけ、保全・継承するための展望を得ることを意味する。
本研究は、これまで西アジア地域の都市研究を進めてきた松原(都市計画)、谷口(文化財保存)、木村(文化人類学)の3名が中心となって、形成と変容、破壊と廃棄、再生と持続の結果としての都市空間の重層性のあり方を明らかにする。そこから、人口急増に伴う都市の計画的拡張や、歴史的空間の保全と継承、多様な価値観の共存がもたらすレジリエンス、防災・復興と国際協力といった、広義の都市計画の課題を展望したい。 -
イタリアと日本における人間活動に資する地下空間資源の 劣化度評価と保存修復
2019年4月 - 2020年3月
科学研究費補助金 二国間交流事業共同研究
代表者:小口 千明
資金種別:競争的資金
本二国間共同研究においては、Underground Building Heritage (UBH)(地下建造物遺産:人工洞窟、鉱山、人間の居住地などの地下空間)の利活用について、学際的な観点からの研究を進めている。具体的には、以下の項目について共同で調査を行っている。
1) 地上都市持続可能な発展を支える歴史的地下空間によって果された役割
2) UBHの特徴づけに影響する宗教的、考古学的、近代的な感覚が果たす役割
3) 風化、劣化、負の建物の浄化と再転換による火山性および脆性の地震リスクなどの危険なプロセスが果たす役割 -
遺跡・遺構からみるアナトリア都市文化の通時的分析
2017年4月 - 2020年3月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
代表者:阿部拓児
資金種別:競争的資金
アナトリア(小アジア)半島は大きく3度の文化的な転換によって区切られた、4時代の変遷(古典古代=「異教」時代/中世ビザンツ=キリスト教時代/セルジューク・オスマン=イスラーム時代/世俗国家トルコ共和国時代)を経験してきた。しかし、これらは既存の社会・文化の断絶ではなく、前時代の遺産の変質および再解釈による連続性として理解されるべきである。そこで本研究では、考古遺物、建築遺構、都市遺跡など物質文化の側面から、上記のアナトリア都市文化がたどってきた変節の歴史を、一つのストーリーとして描き出す。その際、時代と研究手法を異にする3人の研究者が相互の研究を補完することによって、これまでに例を見ない、総合的な歴史像の構築を目指す。
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異文化間での技術交流にみる中世東地中海地域のドーム建築の系譜とその歴史的評価
2015年4月 - 2019年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
代表者:守田正志
資金種別:競争的資金
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近隣文化圏との建築技術交流にみるアナトリアの中世期イスラーム墓廟建築の史的展開
2012年4月 - 2015年3月
科学研究費補助金 若手研究(B)
代表者:守田正志
資金種別:競争的資金