論文 - 薩本 弥生
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感染症予防のための各種マスクの着用が熱中症リスクおよび温熱的快適性に及ぼす影響
田村 沙織, 薩本 弥生, 田村 日向子, 大矢 幸江, 田中 英登
日本家政学会誌 75 ( 7 ) 300 - 312 2024年5月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本家政学会 共著
<p> 本研究では, 暑熱環境下での中程度運動時のマスク着用による熱中症リスクと快適性の評価をするため, 感染症予防対策として使用されている3種のマスクを対象とし, 人工気候室での被験者実験を行った. 加えて, 各種マスクの素材物性評価および温熱的快適性に関わる性能評価を実施した. 耳内温の結果より, いずれも熱中症の重症度に値する基準値を超えることはなく, 重大な熱中症を引き起こすリスクは低いことが明らかとなった. ウレタン立体マスク (PT) は平均皮膚温や息苦しさで有意に低値を示したが, 粒子捕集効率が5 %程度と感染症予防効果が非常に低い結果となった. さらに, 運動後の濡れによる不快感が増すことが示唆された. プリーツナノファイバー不織布マスク (NF) は粒子捕集効率が90%以上あり, マスク内温度や不快感も有意に低値となった. N95型立体不織布マスク (3 M) は通気抵抗が大きく, 粒子捕集効率が99%以上と非常に高い値を示したが, このことが息苦しさを感じさせ, 総合的に不快感が強い結果につながることが明らかとなった. これらの結果から, 暑熱環境下での中程度運動時のマスク着用については, 感染症予防と快適性の観点から, NFが最適であることが分かった.</p>
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大矢幸江,薩本弥生
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 6 105 - 117 2023年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
本研究では2校の中学1年生を対象に着物文化に関わる浴衣着装と模様ワークの授業を行った。1校は浴衣着装後に模様ワークを行い、もう1校は浴衣の着装のみを丁寧に行う実践を行った。模様ワークの有無によって着物文化への興味関心や継承意欲に及ぼす影響を検証することを目的とした。さらに、生徒の保護者を対象に、浴衣や着物に関する保護者の実態の調査と、着物文化学習に対する意識や生徒の対する期待を合わせて調査した。
授業前の学校間の比較からは、2校間に差は見られなかった。授業後は2校間に有意差が見られたため、各学校で授業前後の有意差を検証すると、模様ワークを行った学校の方がより多くの項目で有意な効果が見られた。着物文化への興味や誇り、着装への意欲などは両校とも高まったが、着装後に模様について名前や意味などを学習した学校では、着物の模様への興味だけでなく、着物文化の継承意欲にも効果があることが示された。これはパス解析によっても同様の結果を得ることができた。保護者に対するアンケートからは学校間による意識の差はみられなかった。保護者は生徒に浴衣の着つけができるようになってほしい、着物のマナーやTPOなど着物文化の知識を身につけてほしいと考え、学校教育で学んでほしいと考えていた。また、着物文化を受け継ぎ次世代への継承することも期待していた。 -
薩本 弥生 ・遊佐美穂・竹内正顯
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 6 118 - 124 2023年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
本研究では、暑熱環境で軽度の運動後、冷房環境に移動するという、夏場によく見られる状況を想定して、被験者実験を行った。その素材として、吸水速乾性を高めたポリエステル、ポリエステルに吸湿合成繊維を混紡し、その混紡率が15%、30%と異なる2種、そして綿の4種類を用いた。材料実験により、素材の濡れ広がり性乾燥性への吸湿性、吸水速乾性の素材の寄与を明らかにし、被験者実験により、肌着の熱水移動特性や快適性を検討した。また、材料実験、被験者実験で得られた結果から、夏の肌着として適切な着衣を検討した。被験者実験における結果から、吸湿性の高い綿では、冷房環境移動後、衣服内湿度、平均皮膚温の回復が遅い傾向がみられた。しかし、素材による差、ルーズ・タイトの形態の違いに関して主観申告や生理量で有意差は見られなかった。肌着が濡れ始める環境を想定すると、吸湿性が高く吸水速乾でない綿などの素材は乾きが遅いことが明らかにされた。多量の汗をかく状況では吸湿性よりも吸水速乾性に優れた肌着の素材が有用である。また、重ね着などをして水分が出にくい環境でのバッファー効果として吸湿性を必要とする場合、吸湿合繊と吸水速乾性合繊を混紡することで吸湿性は綿と同程度でも乾燥性が改善できる可能性が見出された。
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浴衣着装と所作の学習による着物文化への関心と実践的態度の育成
大矢 幸江・ 薩本 弥生
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 5 93 - 102 2022年2月
担当区分:最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
本研究では高校生を対象に浴衣の着装に加え、立ち居振る舞いの大切さを意識させる授業を行い、浴衣の着装感を体感し着物文化への興味関心を向上させるとともに、浴衣着装時の立ち居振る舞いの実践により日常の所作を整える意識を育成させることができるか検証することを目的とした。また、保護者に学校教育で着物文化を学ぶことに対する意識調査も行った。
浴衣を自分で着装する体験と着装後に所作やお辞儀などの礼に重点をおいた実践によって、生徒は改めて日本の着物文化の奥深さを感じ、大切に受け継いでいきたい文化と感じていた。お茶のお手前を見学できたことで、茶道の空気感を肌で感じ日本文化への感動を深めていた。着物文化への興味関心を向上させることや日常生活での所作を見直し、整える意識を育成できたと推察できた。保護者は、生徒に着装技能やマナーなどの知識を身につけてもらいたい、学校で学んでもらいたいと考えおり、学校教育に対する期待は大きかった。その他リンク: http://doi.org/10.18880/00014294
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薩本 弥生 ・今朝丸千恵
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 5 103 - 110 2022年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
熱水分同時移動系における熱水分移動評価装置を試作し、定常状態での評価が可能であることを確かめた。供給水分量の一部が布に残留する紙おむつの熱水分移動性能を測定し、温熱的快適性を客観的に把握した結果、排尿前の不感蒸散状態では快適ではあるが、発汗や排尿により不快な状況になり易いことが確認できた。保護者はかぶれなど表立った症状が出なくとも、不快な状態であることを認識する必要がある。
布おむつは、紙おむつと比較し、おむつ内温度は低く、おむつ内湿度はやや高いことがわかった。
紙おむつは尿の濡れ面積が最大になるのが、布おむつよりも早く、紙おむつの方が吸収スピードが速いことがわかった。最大の濡れ広がり面積も布おむつの約2倍で、紙おむつのトップシートは尿を素早く吸収体に通し、トップシートでは、水をあまり保持せず、吸収体で水を保持しているためである。
一方、布おむつは、肌側に近い綿も、尿を吸収しているため、肌に濡れているおむつが直接触れる面積が大きいため、紙おむつよりも濡れ冷えしやすい。しかし、紙おむつの高分子吸収体は一旦吸水すればポリマー内部に水を保持することができ、多少の圧力を加えても離水しない特性をもっているので、尿を吸収体で保持して水分移動を起こしにくいが、布おむつは、紙おむつに比べて、蒸発速度が速いため、尿を蒸発させやすい。これは、蒸発熱伝達率との一致し、布おむつの方が、水分移動が起こりやすい。
また、紙おむつは布おむつよりも保温性が高く、この点も含めて布おむつの方が濡れ冷えしやすいことがわかる。
布おむつは高湿な上、濡れ冷えの状態にあり、紙おむつよりも不快な状況であると思われるが、紙おむつも布おむつも排尿後は高湿になり、そのままはき続けることは、おむつかぶれを引き起こす原因となりえるため、どちらのおむつも排尿後はおむつ交換を早めに行うことが望ましいといえる。その他リンク: http://doi.org/10.18880/00014293
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タイの教員及び学生を対象とした着物文化の発信のための浴衣着装ワークショップ
大矢 幸江・薩本 弥生・深海康子・扇澤美千子・齊藤秀子
教育デザイン研究 13 ( 1 ) 11 - 20 2022年1月 [査読有り]
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
本研究では、タイにおけるワークショップが現地の参加者の日本の伝統文化である着物文化に対する理解を深め興味関心を高められたか、参加者の日本理解と文化交流への興味を高められたかを検証することを目的とした。教員と学生の属性の相違に着目し、本教育プログラムの効果を検証した。
事前の調査からは、日本の文化についてポップカルチャーや和食を中心に認知度が高かったが、華道などの伝統文化に関しては教員のみ高かった。参加者は全般に浴衣や着物の着装経験も多く、全員がワークショップで着装したいと回答していた。着物文化への学習意欲も高く、特に学生の意欲が高かった。
事後の結果からは、着物文化への興味や着装技能の理解、着装技能の習得などで高い平均値が得られた。教員、学生ともに事後の着物文化への興味関心は高まったが、その効果の現れ方に相違が現れた。それは参加の背景が異なっていたためと推察された。
今回のワークショップの対象者は、浴衣の着装経験があり、さらに学習を深めるために参加していた。模様ワークや盆踊りという初めての経験を通して日本の着物文化に触れ、興味深く楽しむ様子が見られた。ワークショップで浴衣着装と講義のみでなく、盆踊りや模様ワークなど日本文化に触れる様々な体験が興味関心の向上に有効であることが示唆された。本ワークショップにより模様ワークなどを取り入れた着物文化への興味関心を高めるための教育プログラムは、日本人だけでなくタイの教員や学生にも効果があることが明らかとなった。 -
大学生の衣生活自立度の実態調査
大矢 幸江・ 薩本 弥生
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 4 90 - 99 2021年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 単著
本研究では将来、現場の教員となる教育学部の学生を対象に、自立度を中心とした衣生活全般に関わるアンケート調査を実施した。衣生活に関する実態や意識を捉え、不足する知識や必要な学びについての知見を得ることを目的とした。結果は次の通りとなった。
服装規範に関する項目は得点が高いが、購入時の品質表示、取り扱い絵表示確認、廃棄時のリサイクル行動は得点が低かった。5件法による質問項目の因子分析によって、被服規範やファッション意識、被服購入時行動、保守や管理の自立、環境配慮意識等の7因子が抽出された。7因子中6因子間の相関は高く、特に「被服購入時品質確認」「廃棄時環境配慮」「被服保守自立」は相関も高く、学生に身に付けさせたい能力として重要であった。洗濯実践等の「着用被服管理自立」は男女差よりも当事者意識が高い下宿生の自立度が有意に高かった。補修技能が必要な「被服保守自立」は自宅生女子が自宅生男子よりも有意に自立が高かった。講義途上と講義後の比較では、講義後に全ての質問項目で平均値が上昇し、講義により意識変容されたことが明らかとなった。
衣生活での改善点を問うた自由記述には、素材や洗濯に関する知識の乏しさ、当事者意識の低さ、そして補修技能の低さが記述されていた。自立した衣生活と環境配慮まで意識した被服行動の実践を促すには、衣生活全般をトータルに見渡した視点を持った学習、衣生活に対する関心を高め、深い知識と当事者意識、技能を向上させる学習が重要であり、それは講義によって可能であることが示された。 -
薩本 弥生 ・里見 彩加・ 柳瀬 和子
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 4 84 - 89 2021年3月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
本学の女子学生がパンプスを含め、靴着用時や購入前後に関する靴の履き心地や購入時の重視項目、足に関わる問題等に関する実態を明らかにするため、アンケートを実施した。以下に示す。
1)約7割の者がファッション雑誌を購入したことがあるが、定期的に購入している者は約2割しかいない。ファッションに関する情報は7割以上の者がインターネットやスマートフォン経由で得ている。
2)パンプスを普段から好んでよく履いている者は約1割であり、回答者の約8割が歩きやすく動きやすいスニーカーを好んで履いている実態が明らかとなった。
3)パンプスのヒールの有無で比べると、ヒール有りパンプスを履く者が多かった。最もよく購入するパンプスのヒールの高さは3㎝以上5㎝未満のものであり、7㎝以上ヒールがあるものをよく購入する者は少数であった。
4)現在の自分の足に何かしらの問題があると回答した者は約5割であり、日本人口の約50%に足病変を認めるという結果と比較すると今回の調査でも同様の結果が得られた。
5)アンケート項目に関して因子分析を行った結果、「パンプストラブル因子」「靴サイズ適合性重視度因子」「快適性重視度因子」「機能性否定ファッション観因子」の4因子を得ることができた。因子間相関分析から機能性否定ファッション観の強いものは、パンプスのサイズ適合性、快適性に課題があり、パンプス常用者においてはパンプストラブルにも見舞われやすくなることが危惧された。
6)因子得点とヒールの高さの重回帰分析の結果より、ファッション性を重視する者は、ヒールの高さと相関があることがわかった。ファッションにこだわりヒールを履くことによる問題を抱えていながらもそれを履き続けているということが考えられる。
7)パンプス着用に関して、歩きにくいと感じている者は6割以上おり、多少歩きにくいと感じていてもデザインが好みであれば約5割の者が履き続けてしまうという結果になった。また、3割以上の者が歩きにくいと感じていてもデザインが好みであればヒール高が高いヒールを履き続けるという結果を得た。
自分の足に合わない靴を履き続けると痛みの原因になりうるとともに、外反母趾を引き起こしてしまう可能性がある。しかしビジネスシーンなどでパンプスを履かざるを得ない場面も多々ある。このような中で、足に負担がかかりにくく最適なヒールの高さを明確にすることで今後のパンプス選びの参考資料としたい。
以上、本学においては現状では、パンプスを日常的に履くものは少数派であるが、ファッション関心度の高い者では、社会人になってからパンプスに関する足の疾患を生じる可能性が示唆され、正しい知識を持つ必要性が明らかとなった。その他リンク: http://doi.org/10.18880/00013729
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体験的学習を取り入れた衣服のはたらきを考える教育プログラム
風間 里恵・薩本 弥生
教育デザイン研究 12 ( 1 ) 263 - 272 2021年1月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 共著
制服を快適に着こなす視点を主軸にした教育プログラムを開発し、中学3年生を対象に授業実践した。本研究の前半では著者自身が行ったYシャツのデザインが着衣の換気や熱水分移動や着心地への影響を客観評価した実験の結果から厳密な条件下で計測した結果で科学的に理解すべき観点として衿のデザインと裾のデザインとゆとりが換気や温熱的な蒸れやべとつき感に影響することを明らかにした。素材の違いと比較して襟元の開口や裾のデザインなどの被服のデザインの温熱効果に関してはその効果は実感しても、評価方法や再現性の面で難しく、学校現場で理解しやすい教材に落とし込む方法が確立していない。著者らが検討した保温性を実感させるため、衣服の見立てとして軍手と手袋を用いた小学校の授業研究と衣服の着心地を実感させるため、ポリ袋を用いた高校の授業研究がそれらに挑戦した先行事例である。また、中学生の時期には、制服のYシャツの下に肌着を着る保健衛生的な意味を理解させることが大切である。そこで、本研究の後半では上記先行事例を参考に中学生に実感を持って着心地へのデザイン要因として衿の開口と袖の長さの効果、肌着を着る意味につい理解させることを意図した見立てによる教育プログラムを開発した。生徒の衣服の働きに関する授業内容にかかわる興味、知識の理解、意識や行動の変容を見るために行ったアンケート調査の分析からこの教育プログラムの効果を検討した。授業前後の対応のある平均値の差の検定をしたところ、実践的・体験的な学習を通して、生徒の知識の理解、意識の変容が十分に見られたことが量的に裏付けられた。衣服の保健衛生上の機能が損なわれないよう文化・社会的役割とのバランスをとることの学習として、体験的学習を取り入れたプログラムが生徒の実体験に基づく実感を引き出し、今後、生徒の生活の場での実践による学習の定着に効果が期待できることが示唆された。
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浴衣着装時の温熱的快適性向上のための帯内への吸引ファン設置の提案
大矢 幸江・薩本 弥生
教育デザイン研究 12 ( 1 ) 86 - 94 2021年1月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学 単著
浴衣の伝統的な構成を保持しつつ夏季の暑熱環境下での熱中症予防と温熱的快適性の向上のため帯内に薄い吸引型のファンを設置した。帯内の空気を排気し、上昇気流を発生させることで湿度低下をねらった。その効果を評価するため、衣服内絶対湿度を5か所で計測しファンの有無で比較した。「ファン無し」の絶対湿度は帯で被覆された腹と腰が高湿、胸と背中が中湿、袖の振りの開口部がある上腕が低湿であった。「ファン有り」の絶対湿度は胸、背中、帯内の腹、腰で有意に「ファン無し」より低湿だった。帯内では回復期の絶対湿度の低下が胸、背中のように顕著にみられなかった。心拍数により心臓血管システムへの影響を検討した結果により、運動時、回復期のいずれも有意に「ファン有り」の心拍数が低かった。主観申告では「ファン有り」で温冷感、湿潤感、べとつき感、蒸れ感、快適感のすべてにおいて温熱的快適性の向上がみられた。
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井上 真理, 薩本 弥生
繊維製品消費科学 61 ( 12 ) 872 - 875 2020年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本繊維製品消費科学会 共著
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浴衣着装時の温熱的快適性向上のための帯内への吸引ファン設置の提案
薩本 弥生, 大矢 幸江
人間‐生活環境系シンポジウム報告集 44 ( 0 ) 21 - 24 2020年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:人間‐生活環境系学会 共著
浴衣の伝統的な構成を保持しつつ夏季の暑熱環境下での熱中症予防と温熱的快適性の向上のため帯内に薄い吸引型のファンを設置した。帯内の空気を排気し、上昇気流を発生させることで湿度低下をねらった。その効果を評価するため、衣服内絶対湿度を 5 か所で計測しファンの有無で比較した。「ファン無し」の絶対湿度は帯で被覆された腹と腰が高湿、胸と背中が中湿、袖の振りの開口部がある上腕が低湿であった。「ファン有り」の絶対湿度は胸、背中、帯内の腹、腰で有意に「ファン無し」より低湿だった。帯内では回復期の絶対湿度の低下が胸、背中のように顕著にみられなかった。心拍数により心臓血管システムへの影響を検討した結果により、運動時、回復期のいずれも有意に「ファン有り」の心拍数が低かった。主観申告では「ファン有り」で温冷感、湿潤感、べとつき感、蒸れ感、快適感のすべてにおいて温熱的快適性の向上がみられた。
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気流の認識とウイルス殺菌 UV-C がコロナ感染防止に有効か:-風向確認のためのタフトと紫外線ランプの応用-
梶井 宏修, 都築 和代, 桒原 浩平, 齋藤 輝幸, 佐古井 智紀, 井川 正治, 菅原 作雄, 土川 忠浩, 宮本 征一, 薩本 弥生, 久保 博子, 宮沢 モリエ, 山岸 明浩
人間‐生活環境系シンポジウム報告集 44 ( 0 ) 93 - 94 2020年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:人間‐生活環境系学会 共著
昨年発表した多点タフトは微風向を確認できる1)。気流を把握することは大切である。低湿度環境では長時間ウイルスが滞留する。湿度が低い環境では遠くまでウイルスが飛ぶ可能性が高い2)。レーザを用い建物の構造を立体的に計測し、気流のシュミレーションでウイルスが溜まりやすい場所を 3D で示す報道があった3)。高性能電子計算機は気流を可視化し、感染防止の方策が報じられている。現状の気流を把握することが重要と考える。タフトの糸の繊維を分ける方法を述べる。過去、紫外線殺菌灯が使用されてきたが温度計はじめ環境保全のため2020 年に水銀使用の殺菌灯が製造中止された。UVLED の紫外線波長域の高出力化に各社研究開発を行っている。
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丸田 直美, 斉藤 秀子, 薩本 弥生, 諸岡 晴美
繊維製品消費科学 61 ( 3 ) 214 - 223 2020年3月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本繊維製品消費科学会 共著
<p>成人女性の人体各部位の表面圧縮変形量と皮下脂肪厚を測定し,両者の関係を年齢別に分析した.被験者は成人女性20 名(若年群10 名(21~24 歳),中年群10 名(49~63 歳)である.被験者の左半身89 か所の人体表面圧縮変形量と皮下脂肪厚を測定した. その結果,圧縮変形量は,乳頭部,前面胸部下から腹部,前後腋窩部,臀部,上腕後面,大腿部内側で大きい値を示した.これらの部位において,中年群は若年群よりさらに大きい値を示した.皮下脂肪厚も圧縮変形量とほぼ同様の傾向を示したが,特に中年群の腹部が顕著に増加した.若年群も中年群も,圧縮変形量と皮下脂肪厚間には有意な相関関係がみられたが,中年群はバラつきが大きく,同じ皮下脂肪厚であれば,中年群の圧縮変形量が有意に大きくなることがわかった.</p>
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きもの文化の海外発信をめざした体験的教育プログラムの開発-米国の生徒・学生を対象としたゆかたの着装を含む授業実践-
薩本弥生, 井野真友美,川端博子,斉藤秀子
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 21 35 - 42 2020年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 共著
[共著者]薩本弥生, 井野真友美,川端博子,斉藤秀子
日本の伝統文化の一つであるきもの文化を海外発信することをめざしたゆかたの着装を含む実践的な教育プログラムを開発し、米国の中学生、高校生、大学生を対象にワークショップを実践した。本研究はその前後に行ったアンケート調査の結果から本プログラムの海外の若者への教育効果を明らかにすることを目的としている。サンフランシスコのSS高校でのワークショップでは、高揚感がWP中学校、SF大学に比べ高く、それに伴い着装意欲に関する項目も高くなっていた.また、比較的時間に余裕があったので,お茶を点てて何人かが飲んでみるといった時間を設けた。この結果から、ワークショップに対するモチベーションの違いと、着装後の活動が高揚感やその後の学習意欲にも影響していることがわかった。高揚感から興味関心への直接のパスが有意だったのは大学のみであり、きもの文化への興味を高めるには文化面の理解が重要で大学生の教養の高さが寄与しているのではないかと推察された。その他リンク: http://doi.org/10.18880/00013138
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特別支援学校と教育支援教室におけるゆかた着装体験が生徒の情緒に与える影響の比較
大矢 幸江、 薩本 弥生
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 21 2020年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 共著
本研究では、特別支援学校の高校生、教育支援センター内の教育支援教室に通級する中学生を対象に、ゆかたの着装体験とその後のワークを行い、実践の前後に生徒を対象としたアンケート調査と、教員への面接を実施することにより、生徒の着物文化に対する意識、連帯感や仲間意識、自己肯定感等の情緒にどのような影響を与えるか、また、校種による効果の違いがあるかを明らかにすることを目的とした。その結果、両校の生徒とも、ゆかた着装とワークの実践により、着物を身近に感じる機会になり、「また着てみたい」など良いイメージを抱き、着物文化への興味関心を高めた。本実践により、ゆかた着装という体験を伴う実践が、普通級の生徒への効果に留まらず、特別支援学校や教育支援教室の生徒にとっても効果があることが示唆された。
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和服文化の継承を目指した教育プログラム―ゆかた着装の有無と伝統模様ワークの検討―
大矢 幸江、 薩本 弥生、張バイバイ
教育デザイン研究 11 87 - 96 2020年2月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 単著
本研究では、和服文化への興味関心や継承する意識を高める効果をねらい、2つの教育プログラム、「ゆかた着装ワーク+伝統模様ワーク」と「通過儀礼ワーク+伝統模様ワーク」の実践を、中学生を対象に行った。教育プログラムの実践により、和服文化への興味関心、継承意識に及ぼす効果を、授業前後のアンケート及びワークシートの分析により明らかにし、教育現場で実践可能なプログラムの知見を得ることを目的とした。結果は次のとおりである。
1)両校とも模様ワークの実践により、和服の模様・色柄への興味関心が向上し、さらに和服文化を誇りに思い、継承していきたい気持ちを高めることや、伝統文化への興味関心が高まることが示唆された。
2)授業前に興味関心が低かった低群の生徒や男子生徒は、知識を獲得したことにより、和服文化や伝統文化への興味関心が喚起され、授業後の効果が有意に高くなった。
3)ゆかた着装のワークがある方が、無しの実践に比べて和服への理解が深められ、和服着装への意欲や和服文化を継承する意欲が有意に高くなり、ゆかた着装の体験的学びの重要性が示された。
以上のように、2つの教育プログラムの検証により、本教育プログラムの実践が、生徒の和服文化への興味関心や継承意識の向上に有効であることが示された。教育現場の様々な教育環境により、ゆかた着装に制約があったとしても、通過儀礼や模様ワーク等、文化面に特化したプログラムの実践により和服文化への興味関心、継承意欲の向上に有効であることが示唆された。 -
ICT教材「ミニチュアゆかた製作」を用いた学習とゆかた着装がきもの文化への興味関心に及ぼす効果
大矢 幸江, 薩本 弥生, 千葉 眞智子
日本家政学会誌 71 ( 2 ) 69 - 84 2020年2月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本家政学会 共著
<p> 現代の社会では, 家電製品の普及や女性の社会進出などの影響により家庭において伝統的な生活文化が引き継がれにくくなっている. とりわけ伝統的な生活文化であるきもの文化は既製服の普及により, その継承が困難となっている. また, 子どもたちの縫製技能の経験は乏しく, 技能は定着していないようである.</p><p> そこで, 中学生を対象に, 基礎的縫製技能やきものの平面構成の特徴を学ぶために考案したe-learning教材を用いたペットボトルサイズの「ミニチュアゆかた」製作実習とゆかた着装を通じて, きもの文化を学ぶ授業を実践した. 本実践が, きもの文化への興味関心を高める効果があるかを授業前後のアンケート調査の解析によって明らかにすることを目的とした.</p><p> 授業では各班にタブレット端末を配布して, 生徒が主体的に学習できるようICT教育の環境を整えた. 実践前後と終盤, ゆかた着装後の4回, 生徒へのアンケート調査を行い効果の検証を行った.</p><p> その結果, 生徒の縫製経験は乏しいことが明らかとなった. 生徒は, ミニチュアゆかた製作という難しい課題に取り組み完成させた達成感により, 満足感を得ることができた. 本プログラムの実践により, 生徒は, きものに関する知識を深め, 昔の人への尊敬の気持ちを抱いた. きもの文化への興味・関心を深めるとともに, 継承したい意欲を持つことが示された.</p>
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ビジネスパンプス着用時における歩行動作へのヒールの高さ、年齢の影響
薩本弥生,島﨑康弘,斉藤秀子,丸田直美
デサントスポーツ科学 (財)石本記念デサントスポーツ科学振興財団 40 236 - 246 2019年7月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等) 単著
本研究では,ビジネス用パンプスのヒール高さと年齢が歩行性能におよぼす影響について明らかにするため,7名の若年群と5名の中年群の女性を対象に裸足およびヒール高さ3cm,5cm,7cmのパンプス着靴時に動作解析,筋電図,重心動揺等の計測を行った.動作解析において,右膝関節・右足踵関節の角度・角速度・角加速度について検討をした結果,一歩行周期において,最大値と最小値の差である振幅を⊿Sとして有意差検定を行ったところ,ヒールの高さについて3㎝ヒールパンプスの右膝関節角度の⊿Sと右膝角速度の⊿S,右膝角加速度の⊿Sが大きくなる傾向が見られた.中年群でヒールが高く歩行が長くなると角関節の⊿Sの減少が顕著となった.筋電計測により前脛骨筋,腓腹筋ともヒールが高くなるほど筋電が大きくなり,中年群では若年群よりも顕著に筋電の増大があった.パンプスのヒール高さと重心動揺の視点からは,裸足の時よりも7㎝ヒールパンプスを着用している時に重心動揺の総軌跡長が増大し不安定になることが分かった.足圧計測で重心の軸の軌跡をヒールの高さで比較するとh3とh5ではあおり運動特有のカーブがみられるのに対して,h7では直線的な動きになっていた.
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着衣と人体生理状態を考慮した無線通信による熱中症予防支援システムの構築
薩本 弥生,杉本 千佳,田中 英登,島崎 康弘,西原直枝,佐古井 智紀,小柴朋子
科学研究費補助金基盤研究B研究報告書 1 - 108 2019年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:日本学術振興会 共著
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教育支援教室におけるゆかた着装体験が生徒の情緒に及ぼす影響
大矢 幸江、 薩本 弥生、 水野 鏡子
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 20 59 - 71 2019年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 共著
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着物文化を伝承する家庭科の教育プログラムの開発-中学生を対象に伝統模様を題材として-
福田 幼子, 薩本 弥生
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 20 72 - 94 2019年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 共著
[共著者]福田幼子,薩本弥生
本研究では,着物文化の伝承に寄与することを目的として,着物に描かれる「伝統模様」を題材とした新規授業プログラムを開発し,実践した.新規授業プラグラムの開発においては,授業を通じて生徒が,「文化としての着物」の理解を深め,その奥深さや素晴らしさを感じる心を育むことをねらいとしてきた.授業実践は「浴衣着装ワークショップ」に続いて本研究授業「着物文化の学習」を行った.このような学習活動を通じて,生徒は幅広い視野で着物をとらえ,「人間の営み」として文化が育まれてきたことを感じて理解したことで,着物に対する「興味」,「学習意欲」,「尊重」,といった態度が生まれたと考えられる.模様を一つ選び,理由を記述することは,生徒が模様をよく観察し,生徒の心情も反映させる行為となった.生徒が本物の着物や帯に触れたこと,他の生徒と話し合い意見を共有したことも学習に効果的であった.着物文化の学習として,本授業のねらいとした「感性でとらえ」「文化的価値を知り」「興味関心の芽を育む」といった点はおおむね達成できたといえる. -
無線通信による熱中症予防支援システムの構築と被服環境デザインの最適化
薩本 弥生,杉本 千佳,田中 英登,島崎 康弘,佐古井 智紀,西原直枝,小柴朋子
科学研究費補助金基盤研究A研究報告書 1 - 63 2018年3月
担当区分:筆頭著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:日本学術振興会 共著
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化粧・補整下着・美容外科に対する意識について-女子短大生を対象にした事例的研究-
斉藤秀子、瀬戸瑠美、薩本弥生、丸田直美、呑山委佐子
山梨県立大学人間福祉学部紀要 13 1 - 10 2018年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:山梨県立大学人間福祉学部紀要 単著
美容医療の苦情は1997年から増加の傾向にあり、女性の美意識に関連した大きなビジネスが発展するとともに問題も生じているといえる。そこで、女性の美意識に関連する行動である女性の化粧、補整下着の着用、美容外科についてその意識を分析し、女子短大生の実態を明らかにしようと試みた。アンケート調査は2005年に短期大学生を対象として実施した。その結果、短大生は自分の身体に対して否定的な意識を持ち、現在使用している化粧、補整下着は限定されているが、今後、しみやたるみ、しわには化粧品を使用し美容外科の治療をしたい、補整下着であるガードルやボディスーツ、ハイヒールを利用したいと考えていることが明らかとなった。
その他リンク: http://libweb.nlib.yamanashi-ken.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000002repository_khk2018001
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『衣服の着方の工夫で冬を快適に』の授業提案
薩本 弥生 ,井上真彰
横浜国立大学教育学部紀要. I, 教育科学 19 76 - 94 2018年2月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育学部 共著
夏を涼しく,冬を暖かく過ごすための着方については,繊維・布の中にある「空気」に注目し,冬の暖かい着方では動かない空気を体の周りにまとうこと,重ね着すると空気を間にまとうことになることを理解することが重要である.被服の役割として肌着や保温のための中間着,防風のための外衣の役割を理解させることを目指しながら,子供たちが主体的に学習できるように工夫した授業実践である.実験をペアで行い,結果を予想と比較し,感じたことを伝え合い,暖かい着方の組み合わせや暖かさに影響する要因について考えた.その後,クラス全体で実験結果を共有し,なぜ,そうなったのかを考えることができた.このように体感しながら,起きている現象を共に考えることで主体的・対話的に学習に取り組むことができると考えられる.授業の効果を実証するために授業前後にアンケートを実施した.その結果,寒い時に重ね着をすることや,場面,天候,活動を考えて着用を工夫することについて授業後に有意に意識が変容した.実験を通じて科学的に現象を理解することが意識を変容させ,生活に活用する意識づけに効果があったといえる.
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きもの文化伝承のためにゆかた着装体験を含む 教員研修が果たす役割
大矢 幸江, 薩本 弥生, 川端 博子, 斉藤 秀子 秀子
日本家庭科教育学会誌 60 ( 1 ) 13 - 23 2018年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本家庭科教育学会 共著
To widely spread a program aimed to make students interested in Kimono culture through classes that includes try-on Yukata experience , it is essential to understand the current situation of home economics teachers' knowledge and ability concerning Kimono culture. For teacher training programs, we were able to hold lectures concerning Kimono culture and practicum for putting on yukatas. A survey was conducted to participants in each of these classes. From the analysis it was found that to conduct classes that include try-on Yukata experience, the development in knowledge and skills of Kimono was crucial in growing the confidence of the teachers. Lack of material and assistant was not a reason that teachers did not implement Kimono culture in the classes. The study showed that by providing the teacher example classes and also having them understand the purpose of implementing such classes in home economic classes, the teachers were able to understand its efficiency and lead to motivation to conduct such classes. Also rental kimonos and cooporation with the local people lead to the diverse teaching styles of Kimomo culture.
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ゆかた着装授業と着装後ワークがきもの文化への興味関心に及ぼす効果
大矢 幸江, 薩本 弥生
日本家政学会誌 68 ( 12 ) 1 - 17 2017年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本家政学会 共著
本研究ではきもの文化を伝承する意識を高めることをねらい,中学校・高校でゆかたの着装を含む授業実践を行った.ゆかた着装の体験が「きもの文化への関心」の向上に効果があるかを明らかにするとともに,その効果に関わる要因や,ゆかた着装後のワークの有無やワーク内容等,授業内容の違いによる影響力を検討することを目的とした.結果は次のとおりである.
1)アンケート項目の因子分析により得られた因子の相互相関やパス解析から「きもの文化への関心」は「ゆかたの拘束感」を除く4つの因子と相関が深く影響を受け高められていることがわかった.体験することにより4因子から「きもの文化への関心」が向上する効果が示され,着装そのものの重要性が明らかとなった.
2)「ゆかた着つけ理解習得」から「きもの文化への関心」へのパスは直接的に効果が現れるのではなく,正しくきものの着つけができるように努力し,理解を深める過程で,きもののよさや奥深さを感じ「きもの文化への関心」への効果が高まる,という間接効果が大きかった.
3)ゆかた着装後ワークなしの授業では,着装による高揚感のみ高くなり「きもの文化への関心」を高める効果が小さい.ワークの実践により着装をじっくり味わい,きもの独自の立ち居振る舞い,所作を意識する.その体験を通して「きもの文化への関心」を高める効果が大きかった.もともとの興味関心が低かった学校であっても,興味の低い群,中間の群にワークの効果が現れた.着装後のワークの重要性が示された.
生徒にとってきもの文化に触れることは,普段は意識することのない日本の伝統文化に関心を向けるきっかけになっていた.今後,ワークをしても充分な効果が得られない生徒がいたこと,授業時数を確保することが難しいなどの課題を検討する必要がある. -
年齢・身体特性・ブラの種類が動作時の胸部動態・着装感に及ぼす影響
薩本弥生, 丸田直美、斉藤秀子,諸岡晴美
日本繊維製品消費科学会 58 ( 1 ) 80 - 89 2017年1月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本繊維製品消費科学会 単著
ブラジャー着装時のズレ防止や防振性の観点から,動作時の胸部動態や着装感に年齢・身体特性・ブラの種類が及ぼす効果を明らかにするために以下の実験を行った.被験者は若年群9名(19-22歳),中年群6名(40-62歳)を対象とした.胸部の身体特性を明らかにするため三次元画像解析による身体形状,胸部圧縮変形量,超音波画像診断による脂肪厚,衣服圧を計測した.振動やズレを計測するためにハイスピードカメラによる三次元動作解析を行った.ブラの着装条件は,補整ブラのワイヤ有とワイヤ無,スポーツブラ,ノーブラの4種,運動は前方挙上(180˚)である.ハイスピードカメラによる三次元動作解析により動作時の乳頭点では,補整ブラよりスポーツブラの振動抑制効果が高く,中年群は若年群より振動が大きくブラによる差が小さいこと,中年群では脂肪厚が厚くカップサイズが大きい人ほど振動もズレも大きいこと、若年群では胸部の圧縮変形量が小さい人ほど振動が小さいことが明らかとなった.動作時の衣服圧は乳頭位とサイドパネルではスポーツブラが補整ブラよりも有意に小さいが,下部胸囲では逆だった.動作後の着装感評価でズレ感は振動感および快適感に相関があった.動作時には適度に下部胸囲位を圧迫したブラは振動やズレを抑えるため快適と感じると考えられる.
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介護福祉養成課程における衣生活技術の教育方法について-ロールティッシュカバーの製作-
内田幸子・薩本弥生・雨宮邦子・斉藤秀子
高崎福祉大学紀要 ( 16 ) 9 - 21 2017年1月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:高崎福祉大学 共著
介護福祉士養成課程を有する2大学において,衣生活技術を習得する被服実習としてロールティッシュカバーの製作を題材として授業実践を行った.その結果,介護福祉士養成課程での被服実習におけるロールティッシュカバーの製作は,4コマの時間配分で製作でき,習得すべき技術を得られた.また,被服実習には介護福祉現場で必要な要素技術が含まれており,因子分析,パス解析により,被服実習を通じて裁縫技術が将来の介護福祉現場での活用できるという実習の有効性や意義を感じることにつながり,裁縫技術を習得し,介護福祉現場での活用意欲を高めていることが推察された.
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おむつ内で生じる熱水分移動現象と温熱的快適性向上
薩本弥生
衛生製品とその材料開発事例集 ( 42705 ) 2016年12月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:技術情報協会 単著
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Yasuhiro Shimazaki, Toshiki Matsutani, Yayoi,Satsumoto
APPLIED ERGONOMICS 55 234 - 240 2016年7月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
快適性は靴のデザインのために重要な概念である.靴内気候は温熱的快適性の知覚に寄与する.靴内気候の形成に影響する換気の影響を明らかにするため,3種の靴で4段階の歩行速度で皮膚温,活動量,体重を計測する実験を行った.換気速度,靴の容量も計測した.足の動作,代謝,蒸発,放射,対流,換気が靴内の耐熱バランスに影響する主要因であった.歩行中に土踏まずの温度において換気冷却効果が見られた.靴の温熱快適性には空間と換気が重要である.
その他リンク: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0003687015301034
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Effects of Shoe Fit and Moisture Permeability of a Leather Shoe on Shoe Microclimate and Air Exchange
Yayoi Satsumoto, Shanhua Piao and Masaaki Takeuchi
J Ergonomics 2016年6月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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無線通信による熱中症予防支援システムの構築と被服環境デザインの最適化
薩本 弥生,杉本 千佳,田中 英登,河野 隆二,竹内 正顯,香川 利春,島崎 康弘,榎本 ヒカル,一木 正聡,鈴木 章夫,上野 哲,佐古井 智紀
科学研究費補助金基盤研究A研究報告書 1 - 108 2015年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:日本学術振興会 共著
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人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト
薩本弥生,杉本千佳,田中英登,小泉淳一
平成26年度未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター年報 9 2015年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター 共著
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着物の良さを味わう教育プログラムの提案
扇澤美千子,川端博子, 長﨑翔子,石川敦子,伊藤大河,阿部栄子,薩本弥生
茨城キリスト教大学紀要 Ⅰ人文科学 ( 49 ) 23 - 36 2015年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:茨城キリスト教大学 共著
本研究では公立中学校できものを扱う授業を提案するために以下の2つに重点を置いて教育プログラムを実践した.①公立中学校教師が実現可能な授業内容,②浴衣の着装にとどまらない,着物の良さを味わわせる授業内容.そこで,着装技能の習得に力点を置かず,楽しさや高揚感を感じさせ,きもの文化全般のへの理解と興味関心を結び付けるため通過儀礼とそこで着用されるきものに注目しきものの種類・色柄と着用目的や意義に関する知識を紹介した.ICT活用の中継授業で教室にいながら専門家の話を伺う手法を導入した.
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Effect of properties of sports surface and clothing materials on human thermal load under hot environment
Yasuhiro SHIMAZAKI, Atsumasa YOSHIDA, Yayoi SATSUMOTO, and Shohei TAKETANI
Procedia Engineering 72 502 - 507 2014年6月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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扇澤美千子, 川端博子, 山口香, 薩本弥生, 斉藤秀子
埼玉大学紀要 63 ( 2 ) 11 - 24 2014年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:埼玉大学 共著
[共著者]扇澤美千子, 川端博子, 山口香, 薩本弥生, 斉藤秀子
授業実践では「きもの」文化に対する理解を深め,ゆかたの着装法について学ぶ体験学習として,ミニチュア着物(印刷物)の組み立て,帯結びの事前練習,ペア学習を取り入れた.着装後の自己評価および教師評価を実施し着装の出来ばえを評価し,生徒の授業への取り組み方や授 業内容について検証した.授業時および授業後に振り返り調査を行いその結果を分析するとともに,ゆかたの着装感や「きものを着たことがない人や外国の人にその良さを伝える」ことを想定してゆかたの優れている点について記述させ,ゆかたの着装実践や授業内容が自国の衣装について自分の言葉で的確に表現し発信していこうとする態度とどのようにむすびついていくのかを明らかにすることを目的とする. -
人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト
薩本弥生,杉本千佳,田中英登,小泉淳一
平成25年度未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター年報 32 - 43 2014年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター 共著
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暑熱環境下で熱中症予防に適した剣道用稽古着の検討服装と熱中症
薩本弥生,川村友希,杉本千佳
繊維製品消費科学会 54 226 - 236 2013年3月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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きもの文化の伝承をめざしたゆかたの着装を含む教育プログラム開発のための中学校技術・家庭科での授業実践-教育学部の大学生アシスタントティーチャー(AT)を活用した試みから
薩本弥生, 川端博子, 堀内かおる,扇澤美千子, 斉藤 秀子, 呑山 委佐子
教育デザイン研究 ( 4 ) 35 - 44 2013年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学教育デザインセンター 共著
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人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト
薩本弥生,杉本千佳,田中英登,小泉淳一
平成24年度未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター年報 39 - 47 2013年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター 共著
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ゆかたの着装体験を含む教育プログラム開発をめざした中学校技術・家庭科での授業実践
薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
日本家庭科教育学会 56 ( 1 ) 14 - 22 2013年3月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
きもの文化を次世代に伝承することを意図して,家庭科の授業において最もカジュアルで身近であるゆかたの着装という体験学習を含む教育プログラムの開発を行うことを目的とし,その一環として,中学校におけるゆかたの着装を題材とした授業実践とアンケート調査により,ゆかたの着装という体験学習を含む授業は,きもの文化への興味関心を喚起し,日本の伝統文化の伝承に一定の効果があることが示唆された.また,限られた授業時間の中で効率よく着つけを実践,その技術を習得させるためには,授業の方法にさらなる工夫が必要であることが明らかとなった.
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ゆかたの着装を題材とする授業実践の試み
川端博子, 薩本弥生, 斉藤 秀子, 呑山委佐子, 扇澤美千子, 堀内かおる, 井上 裕光
日本家庭科教育学会 56 ( 2 ) 78 - 89 2013年 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
「一人で着ることができる」を学習の目標とし,着つけはペア学習を採用し,生徒全員がゆかたを着装した.着装前の説明用教材として動画資料を採用し,帯結びが難しいとの先行事例を踏まえて)事前練習を組み込み,着つけの理解向上に結びつくよう配慮した授業実践を行った.その結果,ペア学習が共に学び支え合う機会になり,繰り返しによる定着の点からも有効であることが明らかとなった.しかし,写真撮影した着装状態の出来栄え評価を事後にペアの生徒による自己・他者評価と教師評価を行い,教師の評価と比べて生徒による自己・他者評価の一致度が低く,生徒による評価は十分に客観的でなく,着方の改善と向上を導く指導法に課題が残った.
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ゆかたの着装体験を組み込んだ総合的な学習の時間の授業分析
扇澤美千子, 川端博子, 加藤順子, 薩本弥生, 斉藤秀子
埼玉大学紀要 62 1 - 12 2013年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 共著
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文化の伝承を手がかりとする衣生活学習への試み : ゆかたの着装を題材とした教育プログラムの検討
川端博子, 小林由実, 加藤順子, 薩本弥生, 斉藤秀子, 呑山委佐子
埼玉大学紀要 62 ( 2 ) 67 - 81 2013年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 共著
本研究では,著者らの先行研究をふまえて,正しい着付けの理解と評価技能の習得,きもの文化への興味関心の向上とともに自分の衣生活と関連させて視野を広げさせることをねらいとする授業実践を行い,授業の効果,授業の構成や方法,衣生活教育との関連について検討した.生徒対象の授業前後のアンケートから和服着用時のゆかたへの興味関心が男女とも授業前より授業後に高くなった.正しい着付けについての情報(判断基準)を示し,着付けに対する自己評価を取り入れた授業および教師による評価により,生徒の正しい着つけに対する理解を深める一助となること,また,指導の際に留意する点が示された.ゆかたのコーディネートについて考える学習は,生徒の服装イメージへの効果に気づく体験となり,ゆかたを題材とする衣生活教育での服装コーディネート学習への展開の可能性が示唆された.
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「きもの」文化の伝承と発信のための教育プログラムの開発-「きもの」の着装を含む体験学習と海外への発信-
薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
服飾文化共同研究最終報告書 2012年5月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト
薩本弥生,杉本千佳,田中英登
平成23年度未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター年報 65 - 71 2012年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター 共著
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人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト(平成22年度重点研究プロジェクト)
薩本弥生,杉本千佳,田中英登
横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター報告書 2012年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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「きもの」文化の伝承と発信をめざした授業実践報告書
薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
「きもの」文化の伝承と発信をめざした授業実践報告書,3月 2012年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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温熱的快適性を向上させた換気機構付きの革靴の開発
薩本弥生,竹内正顯
デサントスポーツ科学 ( 33 ) 59 - 66 2012年 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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ゆかたの着装を題材とする授業実践の試み : 少人数制を導入した授業の効果
扇澤美千子, 川端博子, 仲田郁子, 薩本弥生, 堀内かおる,斉藤秀子,呑山委佐子
埼玉大学紀要 61 ( 2 ) 1 - 14 2012年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 共著
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服装と熱中症
薩本弥生
日本臨床 70 1013 - 1021 2012年 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
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人間生活環境の温熱的快適性評価によるQOL向上のためのウェアラブルシステム開発に関わる研究プロジェクト(平成21年度重点研究プロジェクト)
薩本弥生,杉本千佳,田中英登
横浜国立大学・未来情報通信医療社会基盤(MICT)センター報告書 2011年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
横浜国立大学教育デザイン創刊号 1 100 - 102 2010年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:横浜国立大学教育デザインセンター 共著
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Evaluation of overall and local ventilation in diapers
George Havenith
Textile Research Journal 80 ( 17 ) 1859 - 1871 2010年 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
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「きもの」文化の伝承と発信のための教育プログラムの開発-「きもの」の着装を含む体験学習と海外への発信-
薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
服飾文化共同研究報告2010 18 - 23 2010年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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Effect of moisture sorption of underwear material on clothing microclimate in a hot environment
Yayoi Satsumoto, Chikako Murayama, Masaaki Takeuchi
Heat Transfer Asian Research 38 ( 1 ) 1 - 14 2009年 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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「きもの」文化の伝承と発信のための教育プログラムの開発-「きもの」の着装を含む体験学習と海外への発信-
薩本弥生,川端博子,堀内かおる,扇澤美千子,斉藤秀子,呑山委佐子
服飾文化共同研究報告2009 90 - 95 2009年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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ブラジャーのバックネルの設計条件が動作適合性および快適性におよぼす影響
田村照子、斉藤秀子
(財)石本記念デサントスポーツ科学振興財団研究助成成果報告書 29 46 - 55 2008年 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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暑熱環境下の衣服内気候への肌着の吸湿性の効果
村山周子, 竹内正顯
日本熱物性学会 21 ( 4 ) 200 - 206 2007年11月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
村山周子(既卒者)
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着心地の良い授乳期のブラジャー設計に関する基礎研究 第1報 実験室での被験者実験の結果
望月真理
繊維製品消費科学会 47 ( 12 ) 756 - 763 2006年12月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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着用者の顔の印象が着装イメージに与える影響
手塚香代
繊維製品消費科学会 46 ( 11 ) 701 - 709 2005年11月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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The effect of bellows action on heat transfer in clothing system -The effect of the number and the depth of opening -
Masaaki Takeuchi
Proceedings of the third international conference on human-environment system ICHES '05 in Tokyo, Japan 431 - 434 2005年9月 [査読有り]
掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス) 共著
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靴の熱・水分伝達性能への靴の材料特性や形態特性の影響と温熱的快適性
薩本弥生、竹内正顯
科学研究費補助金基盤研究(B)研究成果報告書 2005年5月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
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Effect of two kinds of quilts on the thermal comfort of subjects in a cold environment
Masaaki Takeuchi
Enviornmental Ergonomins, Elsevier Ltd. 335 - 342 2005年4月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス) 共著
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Yayoi Satsumoto, Yae Hasebe, Masaaki Takeuchi, Kinzo Ishikawa
Elsevier Ergonomics Book Series 3 335 - 341 2005年 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
その他リンク: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1572347X05800539
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野球選手の着衣条件から見た熱中症予防に関する研究(アンダーシャツ素材を中心に)
田中英登
デサントスポーツ科学 26 181 - 189 2005年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等) 出版者・発行元:(財)石本記念デサントスポーツ科学 共著
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Bellows action (ふいご作用)の着衣の放熱性能への影響 第2報 開口部の開口条件の効果
繊維学会誌 59 ( 1 ) 22 - 29 2003年1月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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運動発汗時の肌着の熱・水分移動と温熱的快適感
日本生理人類学会誌 (第45回大会要旨集) 6 ( 特別(1) ) 30 - 31 2001年1月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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Bellows action(ふいご作用)の着衣の放熱性能への影響 第1報衣服下間隙寸法と通気性の効果
繊維学会 56 ( 11 ) 524 - 536 2000年11月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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着衣の熱・水分同時移動への布の通気性、透湿性による影響
繊維学会 54 ( 9 ) 443 - 451 1998年9月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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Evaluating Quasi- Clothing Heat Transfer: A Comparison of the Vertical Hot Plate and the Thermal Manikin
Textile Research Journal, Textile Research Institute(USA) 67 ( 7 ) 503 - 510 1997年7月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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着衣の保温性への下端開口部の効果 -模擬皮膚による検討-
薩本弥生、竹内正顯、石川欣造
繊維学会 53 ( 4 ) 146 - 154 1997年4月 [査読有り]
担当区分:筆頭著者, 最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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模擬皮膚から熱伝達-模擬皮膚湿潤時と乾燥時の比較-
日本家政学会 48 ( 2 ) 179 - 186 1997年2月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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着衣時の皮膚露出部の熱伝達への端部開口条件の効果
薩本弥生、竹内正顯、石川欣造
繊維学会 52 ( 2 ) 60 - 68 1996年2月 [査読有り]
担当区分:筆頭著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
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The effect of air permeability and radiation property on convective heat transfer of clothing system
Seni-Gakkai 47 ( 6 ) 263 - 270 1991年6月 [査読有り]
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著