論文 - 高芝 麻子
件数 19 件-
名前を知ることから考える生物文化多様性 ―小学生と作って遊ぶ「葉っぱかるた」の実践から―
高芝麻子、倉田薫子、河内啓成、原口健一
横浜国立大学教育学部紀要I 教育科学 ( 8 ) 64 - 71 2025年2月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
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中島敦文庫から見る中島敦における漢詩人――杜甫と高啓を中心に
高芝麻子
関西近代文学 ( 3 ) 107 - 124 2024年3月 [招待有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
その他リンク: http://kinbun-kansai.sakura.ne.jp/kansaikindai/kansaikindai03.pdf
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生物文化多様性の観点に基づく生物多様性理解のための実践研究:浮世絵と漢詩から考える生物多様性
倉田薫子、河内啓成、高芝麻子、原口健一
日本環境教育学会関東支部年報 ( 18 ) 77 - 80 2024年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
ものづくりを通して分野融合的に生物多様性へ意識を向ける活動を行い、子どもとその保護者の視点や意識の変容について検証し、生物文化多様性への気づきを生むE-STEAM教育を提案した。
その他リンク: http://jsee.sakura.ne.jp/files/kanto/AnnualReport-17-73-78.pdf
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杜甫詩の月が照らすもの
高芝麻子
杜甫研究年報 ( 6 ) 15 - 30 2023年3月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
中国古典詩文の中でともに月を見るという描写が意味するものを整理した。そのうえで、安史の乱のさなか、長安にとらわれた杜甫が家族との断絶によって、ひとりで月を見るという詩的表現に家族の無事を祈るという新たな詩的意義を与えたことを明らかにした。
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生物文化多様性の観点に基づく生物多様性理解のための実践研究:小学生に向けたE-STEAM試論
倉田薫子、原口健一、河内啓成、高芝麻子
日本環境教育学会関東支部年報 ( 17 ) 73 - 78 2023年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 共著
ものづくりを通して分野融合的に生物多様性へ意識を向ける活動を行い、子どもとその保護者の視点や意識の変容について検証し、生物文化多様性への気づきを生むE-STEAM教育を提案した。
その他リンク: http://jsee.sakura.ne.jp/files/kanto/AnnualReport-17-73-78.pdf
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「天宝の末年」の杜甫と李徴 ―「山月記」と漢詩の学びを結ぶもの―
高芝麻子
古典教育デザイン研究 ( 6 ) 39 - 50 2022年8月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 単著
中島敦「山月記」やその典故作品の李陵は、杜甫とほぼ同時期に宮仕えをしていることから、李陵の挫折と杜甫の挫折を比較し、漢文と現代文の学びをリンクさせることで、相互の理解を深める可能性について論じた。
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「欹枕」と「撥簾」―枕と簾の対句という視点から―
高芝麻子
新しい漢字漢文教育 ( 72 ) 2021年11月 [招待有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:全国漢文教育学会 単著
唐詩の枕と簾を組み合わせた対句に特定の傾向があることを明らかにし、中唐・白居易の「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」頷聯(枕と簾を組み合わせた対句)に対し平安時代に現代と異なる解釈が行われていた理由を分析した。
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唐代詩歌に見える故郷の月――「漢月」を中心に――
高芝麻子
石川忠久先生星寿記念論文集 菊を採る東籬の下 195 - 211 2021年10月 [招待有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等) 出版者・発行元:汲古書院 単著
唐代の詩において、旅先で見上げる月が「故郷の月」であると表現された場合、「いま故郷の空にかかっている月と同じ月」という意味ではなく「かつて私が故郷で見た月と同じ月」という意味であることを明らかにした。
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高芝麻子
古典教育デザイン研究 ( 4 ) 87 - 96 2020年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:古典教育デザイン研究会 単著
秦の始皇帝が松に爵位を与えたという『史記』などに見える記事が、日中古典文学の中でどのように描かれているかを比較検討し、中国ではその故事が始皇帝の権威を否定するものとして機能するのに対し、日本では始皇帝を風流で慈悲深い帝王として捉えていることを明らかにした。
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「燕丹子」、『平家物語』および謡曲「咸陽宮」の始皇帝像について
高芝麻子
横浜国大国語研究 ( 37 ) 86 - 100 2019年2月 [招待有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 単著
『史記』「刺客列伝」の荊軻の故事は高等学校の国語教科書にも広く掲載されている。荊軻による秦王政(後の始皇帝)暗殺という史実は、様々な派生故事を生んでおり、そのうちの一つである「燕丹子」は『平家物語』巻五や謡曲「咸陽宮」などに取り込まれている。しかし、「燕丹子」と「咸陽宮」を比較すると、日本と中国の間で始皇帝に対する評価が大きく異なっていることがわかる。その理由を両国の国家観や権力構造の違いから分析した。
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漢詩実作教材「漢詩カード」試論 中学校・高等学校での教材として
高芝 麻子
横浜国大国語教育研究 43 2 - 10 2018年3月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要) 出版者・発行元:横浜国大国語教育研究会 単著
幕末から明治期に数多く出版された初学者向けの漢詩の作詩教本の方法論を踏まえ、漢詩の詩語をカード化し、中学校・高等学校・大学で漢詩実作の授業実践を行った。それを踏まえ、中学生・高校生にも近体詩(絶句・律詩)の規則を守った漢詩実作を授業で行う具体的な方法を提案した。
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「漁夫の利」の動物たちはなぜしゃべるのか―『戦国策』に見える擬人法―
高芝 麻子
古典教育デザイン ( 3 ) 48 - 86 2018年1月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等) 出版者・発行元:古典教育デザイン研究会 単著
故事成語の出典には多くの例え話が見いだせるが、『戦国策』燕策に見える「漁夫の利」の逸話のように動物や物が擬人化され、人の言葉を話す例え話は少ない。そのような例え話を残すのが、戦国時代の諸子百家の中でも蘇秦や荘子、韓非子などの一部の思想家に限られることに注目し、擬人法が当時の思想家の工夫の一環として生まれてきた可能性を論じた。
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江戸期の初学者向け作詩教本に見える分類方法について
高芝 麻子
新しい漢字漢文教育 63 20 - 30 2016年11月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:全国漢文教育学会 単著
江戸時代から明治時代にかけて、漢詩の初学者向けの作詩教本が数多く出版されている。中でも広く活用された詩語集について、詩語の文類方法が、中国式の天・地・人という三分類の発想から、日本式の四季と雑という五分類の発想へと時代を追って変化していくことを明らかにし、その理由について分析した。
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「滅却心頭火自涼」の意味するもの
高芝 麻子
中唐文学会報 ( 23 ) 19 - 35 2016年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:中唐文学会 単著
故事成語の出典には多くの例え話が見いだせるが、『戦国策』燕策に見える「漁夫の利」の逸話のように動物や物が擬人化され、人の言葉を話す例え話は少ない。そのような例え話を残すのが、戦国時代の諸子百家の中でも蘇秦や荘子、韓非子などの一部の思想家に限られることに注目し、擬人法が当時の思想家の工夫の一環として生まれてきた可能性を論じた。
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中国古典詩歌中蝉的季節意象
高芝 麻子
嘉大中文学報 7 23 - 48 2012年3月 [査読有り]
記述言語:中国語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:嘉義大學 単著
中国の古典文学において、蝉は秋を象徴する存在と考えられてきたが、実際には夏の蝉も描かれ続けており、時代ごとの蝉の描かれ方や、その文学的な役割が異なっていることを明らかにした。
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關於曹操〈薤露〉的首句――怎樣理解“漢○世” ――
高芝 麻子
浸會大學人文中國學報 ( 16 ) 37 - 54 2010年9月 [査読有り]
記述言語:中国語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
後漢・曹操(155-220)の楽府詩「薤露行」の冒頭句の「惟漢二十世」、「惟漢二十二世」、「惟漢廿二世」という三種類の異文について、漢代における皇帝の代数表現を検討し、本来の詩句および詩句の指すところを明らかにした。
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白居易詩における年齢の言及
高芝 麻子
白居易研究年報 10 75 - 99 2009年12月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:勉誠出版 単著
唐・白居易(772-846)が年齢を詩に描き込むことの意義について検討し、白居易の詩に見える年齢への言及が、七十歳を終着点と見なす彼の処世観および「知足」を旨とする人生観を反映していることを明らかにした。
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暑さへの恐怖―『楚辭』「招魂」及び漢魏の詩賦に見える暑さと涼しさ―
高芝 麻子
日本中国学会報 60 14 - 26 2008年10月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本中国学会 単著
夏に共有される情緒が乏しいとされる中国古典詩歌において、『楚辭』および漢魏の詩賦には、夏を恐れる心性と、清涼を神聖視して尊ぶ心性とが共有されていたことを明らかにした。
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黄庭堅「六月十七日晝寢」成立に関する一考察
高芝 麻子
東方學 ( 107 ) 48 - 61 2004年1月 [査読有り]
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 単著
北宋・黄庭堅(1045-1105)「六月十七日晝寢」詩は、黄庭堅の従孫の手に成る年譜によれば元祐4年(1089)の成立とされているが、小論は本詩の成立が2年以上遡ることを明らかにした。